たとえ結果を残しても、まずい対応は修正されない
確かに、佐野選手のプレースタイルや実力が、現在の代表チームの戦術に不可欠だったという技術的な事情はあるでしょう。しかし、スポーツとはただ試合に勝てばそれでいいというものではありません。ワールドカップは、単に勝敗を競うだけではなく、国の代表がどのような価値観を背負っているかも世界中から見られる場だからです。
もし日本代表がこのままワールドカップに臨み、仮にベスト8、あるいはベスト4進出という歴史的な快挙を成し遂げたとしても、この問題に対するまずい対応までもが修正されるわけではないのです。
<文/石黒隆之>
【石黒隆之】
音楽批評の他、スポーツ、エンタメ、政治について執筆。『新潮』『ユリイカ』等に音楽評論を寄稿。『Number』等でスポーツ取材の経験もあり。いつかストリートピアノで「お富さん」(春日八郎)を弾きたい。Twitter: @TakayukiIshigu4

