しつこい要求行動を助長させない対応

要求している間は「無反応」を貫く
愛犬が要求吠えをしている間は、無反応でいましょう。視線を合わせず、声もかけず、何も聞こえない・見えないふりを通します。もし難しければ、別の部屋に移動して姿を隠しても良いです。決して根負けしないでください。
静かになったら褒める
姿を隠したり無反応を通していると、やがて犬は静かになるはずです。そのタイミングで姿を現し、褒めてあげましょう。これを繰り返すうちに、犬は「吠えている間は無視される」、そして「静かになるとコミュニケーションが取れる」というルールを覚えます。
要求される機会を減らす工夫をする
これまでご紹介してきた対処法は、愛犬が要求吠えを始めた後のものでした。もう1つ大切な観点の対処法は、愛犬が要求吠えをしなくても済むような環境を作るという「事前の対処法」です。
愛犬の要求レベルを必要以上に高めないための対処法としては、日頃から適切な量の散歩や遊び、運動をさせることで欲求不満にさせないことや、毎日適度なコミュニケーションやスキンシップの時間を確保することで寂しくさせないことなどが有効です。
また「そろそろ○○の時間だ」と期待させないように、毎日のルーティーンをゆるくするのも効果的です。大体の生活リズムは維持しつつ、時間には数十分〜小一時間程度の幅を持たせると、「もう時間だよ!」という催促は減るでしょう。
手に負えない場合は専門家に相談する
現在は、厳しく叱るトレーニングではなく、褒めることを中心としたトレーニング方法がとられるようになってきました。しかし、愛犬に適切な方法でルールを教えることが、飼い主さんだけでは難しすぎて手に負えないということもあるでしょう。
また、愛犬からの要求行動が急に増えた場合、背景には強いストレスや分離不安、認知機能の低下や病気などの体調不良が関係している場合もあります。
手に負えない場合や背景に不安を感じる場合は、かかりつけの動物病院を受診したり、獣医動物行動学に精通している獣医師や最新の知見を実践している家庭犬のトレーナーなどの専門家に相談したりしてみましょう。
まとめ

犬が吠える原因として多いのが、お腹が空いた・散歩に行きたい・かまって欲しいなどの要求吠えです。願いが叶うまでしつこく吠え続けられると、隣近所への配慮もあり、つい根負けして要求をのんでしまい、やめさせることができないことも多いです。
今回ご紹介したような「NG行為」に心当たりのある飼い主さんは、ぜひ「犬が静かになるまで無反応を貫き、静かになったら褒める」という方法や、「犬が要求する機会を減らす工夫」を参考にしてみてください。飼い主さんの愛情と工夫で、愛犬も飼い主さんも心地よく快適な生活を送りましょう。

