口唇がんを早期発見するためのポイントはどのようなものでしょうか。メディカルドック監修医が口唇がんの早期発見のポイントについて解説します。
※この記事はメディカルドックにて『見逃しやすい「口唇がん」と口内炎の”見分け方”とは?早期発見のコツも医師が解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修歯科医師:
中嶋 麻優子(歯科医師)
東京歯科大学卒業。アソアライナー認定医。ポリリンホワイトニング認定医。WHマスク監修。
口唇がんとは?
口唇がんは、口唇の表面にある扁平上皮細胞が変異し、がん化する病気です。統計的に、女性よりも男性の方がかかりやすく、特に50代以降に発症しやすい傾向があるがんです。
原因はまだ明確には解明されていませんが、飲酒・喫煙・炎症・ヒトパピローマウイルス(HPV)、および口腔内の不衛生が関与しているとされています。そのなかでも喫煙は発がん性物質を多く含んでおり、喫煙者は非喫煙者に比べて約5.2倍の確率でがんを発症するといわれています。
また、飲酒者も非飲酒者に比べて、がんの発症率は約3.8倍です。さらに、喫煙と飲酒の両方を行っている場合は4.1倍のリスクがあるとされています。口唇がんの症状としては、口唇に潰瘍ができたり、硬い塊に触れたりすることが挙げられます。また、口唇の色が変化したり、痛みを感じたりすることもあります。これらの症状が2週間以上経過しても改善しない場合は、注意が必要です。
口唇がんを早期発見するポイント
口唇がんは、自分の目で確認できるがんです。定期的に口腔内のセルフチェックを行い、早期発見に努めましょう。異常を見つけた場合は、すぐに病院を受診することをおすすめします。
月に1回セルフチェックを行う
お口の中のトラブルを早期に発見するためには、健康な状態の口腔内をしっかりと把握しておくことが重要です。月に1回はセルフチェックを行う習慣をつけましょう。以下の方法を参考にしてください。
まず明るい場所でチェックできるよう環境を整え、大きな鏡を準備します。この際、お口のなかを引っ張ったり、指で触れたりするため、両手が使えるように自立型の鏡が適しています。
お口のなかを正確に確認できるように入れ歯を外しておきましょう。
上下の口唇を確認します。このときに、口唇の内側も忘れずに観察しましょう。内側が見えにくい場合は、優しく引っ張って確認します。
ここまでが口唇がんのセルフチェック方法です。さらに、頬を引っ張って内側を観察したり、舌を触ってしこりや肥大がないか確認したり、歯肉の表裏を観察することで、口腔がんのセルフチェックも行うことができます。ぜひ、これらも含めてチェックするようにしましょう。
なかなか治らないただれやしこりに注意する
口唇にしこりやただれがあっても、「治るだろう」と放置するのは大変危険です。2週間以上経過しても治らない場合は、早めに病院を受診することをおすすめします。受診する科は、耳鼻咽喉科や歯科口腔外科、頭頸部外科が適切です。

