父・宮沢和史ゆずりの琥珀色の瞳
前作第2話に、すっかり屋上空間に馴染んだ神木が、小腹を満たすあんパンを持参して、双眼鏡をのぞく夕日の場面がある。しなやかな指先で双眼鏡を包み込む宮沢の目元を、温かな夕日の日差しがソフトにタッチしていた。ここでは逆光ぎみのため、直接差し込んでいるわけではない。でも宮沢固有の琥珀色の瞳がうっすら色づいていた。横顔の表情もいい。何とも美しい名場面だった。屋上同様、グラウンド近くの場面でも昼のさわやかな日差しが瞳をなでていたりもするのだが、夕日が染める色合いはもっと美しい。
瞳の色合いの変化そのものが演技になっている。この色合いは、元THE BOOMのメンバーだった父・宮沢和史ゆずりの琥珀色だ。
やたらめったら、色づく必要はない。ここぞという場面で輝くよう温存している。
『ドラフトキング-BORDER LINE-』は、宮沢氷魚のポテンシャルが活気づける瞳のドラマなのだ。
<文/加賀谷健>
【加賀谷健】
イケメン研究家 / (株)KKミュージック取締役
“イケメン研究家”として大学時代からイケメン俳優に関するコラムを多くの媒体で執筆。アーティストマネジメント、ダイナマイトボートレース等のCM作品やコンサートでのクラシック音楽監修、大手ディベロッパーの映像キャスティング・演出、アジア映画宣伝プロデュースを手掛ける。他に、LDHアーティストのオフィシャルレポート担当や特典映像の聞き手など。日本大学芸術学部映画学科監督コース卒業。
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