鼻の整形は顔の印象を大きく変えるため、理想を叶えやすい反面、リスクも伴います。手術後の腫れや感染、形のトラブルなど、後悔しないために知っておきたい注意点やリスクについて、LIVIN CLINIC院長の新行内芳明先生に詳しく教えてもらいました。
※2025年11月取材。

監修医師:
新行内 芳明(LIVIN CLINIC)
2011年順天堂大学医学部卒業。順天堂医院形成外科助教・医局長、戸田中央総合病院形成外科部長、プリモ麻布十番クリニック副院長、BIANCA CLINIC銀座院長を経て2025年にLIVIN CLINICを開院。日本形成外科学会形成外科専門医、日本美容外科学会 美容外科専門医(JSAPS)、医学博士、順天堂大学形成外科非常勤助教。
鼻整形で考えられる主なリスク
編集部
鼻整形にはどのようなリスクがありますか?
新行内先生
一般的に、腫れや内出血、感染、左右差などのリスクがあります。特に、シリコン製のプロテーゼを入れる施術では、ごくまれにズレが起こるほか、皮膚の薄い部分から輪郭が浮き出てしまうケースもあります。また、術後しばらくは腫れやむくみが生じるため、完成形が見えづらく不安を感じる人もいます。
編集部
手術後の仕上がりがイメージと異なるケースもありますか?
新行内先生
仕上がりがイメージと異なるケースも耳にします。多くの場合、理想を優先して顔全体との調和を考慮しなかったことが原因です。理想の形は人それぞれですが、重要なのは顔全体のバランスです。写真やSNSの印象だけをもとに希望のデザインを決めると、仕上がりが不自然に感じられる場合があります。
編集部
痛みや感覚の変化はありますか?
新行内先生
手術後しばらくは鼻先の感覚が鈍くなったり、違和感を覚えたりすることがありますが、多くは数カ月で自然に回復します。
編集部
鼻づまりなどの機能的なトラブルも起こり得ますか?
新行内先生
まれに鼻の構造が変わることで、呼吸がしづらくなるケースがあります。機能的なトラブルの原因の多くは、医師の技術不足とされています。未然に防ぐためにも、経験豊富で実績のある医師を選ぶ必要があります。
編集部
呼吸がしづらくなる原因はほかにもありますか?
新行内先生
はい。デザイン重視で手術を行ったことが原因になるケースもあります。見た目を優先して鼻を細くしすぎるなど、鼻本来の機能を考えずに手術を行うと危険を伴います。見た目と機能の両立を考えた施術が重要です。
感染症やプロテーゼのトラブル
編集部
感染や炎症が起きることはありますか?
新行内先生
まれに手術部位に感染が起こる場合があります。赤みや腫れ、痛みが強まった場合は早めに受診してください。抗菌薬(抗生物質)でコントロールできることが多いものの、重症の際は洗浄など必要な処置を早急に行わないと、被膜拘縮(カプセル拘縮 ※)などの後遺症が残る恐れがあります。※体内に挿入したインプラント(人工物)の周囲にできた組織の膜が硬く縮む現象。胸が硬くなったり変形したりする原因となります
編集部
プロテーゼが浮き出たりずれたりするケースもあるのですか?
新行内先生
はい。皮膚が薄い人や、施術後すぐに強い圧をかけた場合に起こり得ます。また、高すぎるプロテーゼを入れると、浮き出たりずれたりするリスクが高まります。安定するまでの1~2カ月は、鼻への衝撃やうつ伏せ寝を避けてください。
編集部
傷跡が目立つ心配はありますか?
新行内先生
切開する部位によっては、赤みや線状の痕が残る場合もあります。ただし、多くは数カ月~半年で自然に目立たなくなります。医師の技術やアフターケアで仕上がりに差が出るため、治療を受ける際は経験豊富な医師に依頼すると安心です。
編集部
再手術が必要になるケースもあるのですか?
新行内先生
腫れの引き方や組織の回復には個人差があり、数カ月経ってから修正が必要になるケースもあります。そのため、事前のカウンセリングで医師が信頼できるか、術後のフォロー体制が整っているかを確認しておきましょう。

