黒猫の胸にある白い毛「エンジェルマーク」とは?
黒猫の体の一部に、ぽつんと数本だけ、または固まって生えている白い毛のことを「エンジェルマーク」と呼びます。
まるで黒い夜空に浮かぶ星や、天使の羽のように見えることからこの名前がつきました。特に胸元や首のまわり、お腹のあたりに見つかることが多く、大きさや形は猫によってさまざまです。
全身が真っ黒に見える猫でも、よく見ると小さな白い毛が隠れていることがあります。初めて猫を迎える人にとっては、その猫だけの特別なおしゃれやチャームポイントのようにも感じられる、とても可愛らしい特徴です。
なぜ幸運のサイン?知られざる「悲しい歴史」
今でこそ愛されているエンジェルマークですが、そこには中世ヨーロッパにまでさかのぼる古い歴史があります。
当時のヨーロッパでは、黒猫は「魔女の使い」や「悪魔の化身」などと怖がられ、見つかると捕まえられてしまうという、とてもかわいそうで悲しい時代がありました。
しかしそんな厳しい時代の中でも、胸元に少しでも白い毛がある黒猫だけは、特別な扱いを受けました。
人々は「これは天使が触れた跡だ」「神様がこの猫を悪魔ではないと証明するために、指で触って印をつけたのだ」と信じたのです。そのため、この白い毛を持つ黒猫だけは乱暴に扱われることなく、大切に守られました。
この言い伝えから、エンジェルマークは「不運を跳ね返し、命を救う特別なマーク」として知られるようになり、現代でも黒猫が幸運のサインと言われる理由となったのです。

