サッカーのワールドカップ北中米大会が開幕し、日本列島が熱気に包まれている。
日本代表は、日本時間6月15日早朝、強豪オランダ代表と対戦し、2−2で引き分けた。
キックオフは午前5時だったが、最後まで見届けたファンの中には、興奮冷めやらぬまま仕事に向かった人もいるだろう。
SNS上では「月曜から眠たい」という声も見られる。開催地との時差があるため、寝不足になる人も少なくない。
サッカーファンには身に覚えがある話かもしれないが、こうした観戦が原因で遅刻したり、仕事でミスをした場合、法的に問題になることはあるのだろうか。
●寝不足による遅刻やミスは問題になることも
スポーツ観戦に限らず、趣味や娯楽が原因の睡眠不足をめぐるトラブルは珍しくない。
深夜までゲームをしたり、動画配信を見続けたりして、翌日の勤務に影響が出るケースもある。
そもそも従業員には労働契約に基づき、決められた時間に出勤し、業務を遂行する義務がある。
もちろん、ワールドカップを観戦すること自体は「個人の自由」だ。しかし、その結果として遅刻や欠勤をしたり、業務に支障が出たりすれば問題が生じる。
たとえば、寝坊による遅刻を繰り返した場合、就業規則の内容にもよるが、会社から注意や指導を受ける可能性がある。改善が見られなければ、懲戒処分の対象となることもある。
また、出勤していても、強い眠気によって業務に集中できず、重大なミスを起こした場合には責任を問われることがある。特に、運転業務や機械操作、医療現場など、安全に直結する職種では影響は小さくない。
もっとも、一度寝不足になっただけで、直ちに法的責任が生じるわけではない。実際には、勤務状況や業務への影響の程度、会社の指導歴など、さまざまな事情が考慮される。
●どうしても見たいなら有給取得も選択肢
では、サッカー観戦による寝不足で仕事に支障が出そうな場合、どう対応すればよいのか。
まず重要なのは、自分の体調や勤務内容を考慮して観戦計画を立てることだ。どうしても睡眠不足が避けられない場合には、有給休暇の取得や勤務調整を検討すべきだ。
また、遅刻や体調不良が見込まれる場合には、できるだけ早く職場へ連絡することが望ましい。無断欠勤や連絡なしの遅刻は、会社との信頼関係を損ねる原因になりやすい。

