脳トレ四択クイズ | Merkystyle
「甲状腺がん」で手術以外の3つの治療法はご存じですか?医師が解説!

「甲状腺がん」で手術以外の3つの治療法はご存じですか?医師が解説!

甲状腺がんの手術以外の治療法はどのようなものでしょうか。メディカルドック監修医が甲状腺がんの手術以外の治療法について解説します。気になる症状は迷わず病院を受診してください。

※この記事はメディカルドックにて『「甲状腺がん」手術の”入院期間”や費用は?術後に起こる合併症も医師が解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

松本 学

監修医師:
松本 学(きだ呼吸器・リハビリクリニック)

兵庫医科大学医学部卒業 。専門は呼吸器外科・内科・呼吸器リハビリテーション科。現在は「きだ呼吸器・リハビリクリニック」院長。日本外科学会専門医。日本医師会認定産業医。

甲状腺がんとは

甲状腺はのどぼとけ(甲状軟骨)のすぐ下にあって前から気管を取り囲むように位置している10~20gの小さな臓器です。蝶のような形をしていて、中央の峡部と左右の腺葉から成り立っています。
甲状腺ホルモンやカルシトニンなどのホルモンを分泌したり、脳や骨の成長や脂質や糖の代謝を促進したりする働きをします。甲状腺がんとは甲状腺結節というしこりのなかでも悪性のもののことです。
甲状腺がんにかかっても、多くの場合は自覚症状がないか、しこり以外の症状がありません。症状が進行するにつれて、のどの違和感・声のかすれ・痛み・飲み込みにくさ・誤嚥・血痰・呼吸困難感などの症状が出てくることがあります。

手術以外の甲状腺がんの治療法

甲状腺がんの治療法は手術だけではありません。手術以外の治療法を3つ紹介します。

放射線治療

甲状腺がんに対する放射線治療は、放射線を身体の中から照射する内照射と、身体の外から照射する外照射の2種類があります。内照射(放射性ヨウ素内用療法)とは放射性ヨウ素のカプセルを内服し放出される放射線によってがん細胞を破壊する治療法です。
内照射は、目的によってさらに3種類にわけられます。甲状腺全摘後に残っている甲状腺の組織から、がんの再発・転移を防ぐために行われるアブレーションと呼ばれる治療法が1種類目です。2種類目は補助療法と呼ばれ、甲状腺全摘後に周囲の組織に残る小さながん組織を除去する目的で行われます。
3種類目は、がんが残っている場合や遠隔転移で手術ができない場合などに、主に肺転移や骨転移に対して行われる治療法です。放射性ヨウ素のカプセルを内服して数ヵ月後に効果を確認し、がんが小さくなっていることが確認できた場合は半年~1年程の間隔で治療を数回繰り返します。
内服後の一定期間は汗・唾液・尿・便・吐物などの体液に放射性ヨードが排出されるので、数日間は周りの人への被ばくを避けるために専用の部屋への入院が必要です。ただし、アブレーションに限っては一定の条件を満たせば通院治療が行える場合もあります。
希望する場合は主治医に相談してください。外照射は、術後の補助療法や手術ができない未分化がんに対して行われます。その他にも、骨への転移や痛みなどの症状の緩和を目的として行うこともあります。

化学療法

化学療法とは抗がん剤による治療です。甲状腺がんが再発した場合、あるいは転移して乳頭がんや濾胞がんが生じて放射線性ヨウ素内用療法が行えない場合は、分子標的薬を使った化学療法を検討します。遺伝子検査でRETやRTNKなどの遺伝子に変異が見つかった場合は、選択的キナーゼ阻害薬の投与を検討する場合もあります。

内分泌療法

甲状腺刺激ホルモン(TSH)は甲状腺を刺激して甲状腺ホルモンの分泌を促すだけではなく、甲状腺がんの細胞も刺激してがん細胞を増加させる作用のあるホルモンです。甲状腺がんの手術後は甲状腺ホルモンの不足を補うためにTSHの分泌量が増えます。それを抑えるために、十分な量の甲状腺ホルモン薬を内服することもあります。

配信元: Medical DOC

提供元

プロフィール画像

Medical DOC

Medical DOC(メディカルドキュメント)は800名以上の監修ドクターと作った医療情報サイトです。 カラダの悩みは人それぞれ。その人にあった病院やクリニック・ドクター・医療情報を見つけることは、簡単ではありません。 Medical DOCはカラダの悩みを抱える方へ「信頼できる」「わかりやすい」情報をお届け致します。