洗濯研究家・クリーニング師の平島利恵です。四児の母として、毎日の洗濯に向き合っています。
先日、grape編集部からこんな相談がありました。
「母がバスマットをバスタオルと一緒に洗いたがらないのと同じような感覚で、便座カバーを枕カバーと一緒に洗うのも抵抗があるようです。分けて洗ったほうがいいのでしょうか?」
トイレで使うものと、顔が触れる枕カバーを一緒に洗濯機に入れるなんて、「なんとなく気持ち悪い…」そう感じる人も多いかもしれませんね。
結論:洗濯の頻度による
結論からお伝えすると、頻繁に洗っているなら一緒に洗うこともできます。
洗剤には、汚れを泡で包み込んで繊維から浮かせる働きがあります。
浮かせた汚れがほかの洗濯物に移らないように設計されているので、正しく洗えば衛生的には問題ありません。
撮影:Heulie
ただし、洗濯機の構造上、分けて洗うほうがより清潔です。
洗濯機で洗うと、便座カバーから出た汚れは洗濯水の中に溶け出します。同じ水で一緒に洗った枕カバーも、その汚れた水に浸かることになるんです。
洗剤には汚れを浮かせて他の衣類への再付着を防ぐ働きがありますが、洗剤の量やすすぎの回数、汚れの度合いによっては完全に防げないこともあります。
便座カバーには尿などの汚れが含まれるため、気になる人は分けて洗うことをおすすめします。
ここで大切なのは、分けて洗うのが面倒で洗濯をおろそかにしないこと。少なくとも週に1回は洗濯しましょう。
放置した便座カバーは要注意
便座カバーを長期間洗わずに使っていると、尿などの汚れが繊維の奥まで染み込んでしまいます。
尿に含まれるたんぱく質は、時間が経つと繊維に固着して落ちにくくなります。
さらに、尿素が分解されてアンモニア臭が発生し、ニオイも繊維の奥に定着してしまうんです。
こうなると、洗濯機で普通に洗うだけでは落としきれません。

