絶縁から1か月。凛子が他のグループでも金銭トラブルを起こしていたとしり、佳子は自分のただしさを確信する。ムリなつきあいをやめたことで、心に余裕ができた佳子は…。
気持ちもおちついてきた…
凛子との絶縁から、1か月がたった。
ふしぎなものだ。あんなにショックで、世界がおわったような気分だったのに…今の私は、おどろくほどおだやかな気持ちで過ごしている。
夫のアドバイスを聞いてから、私は自分の考え方を少し変えた。
「価値観が合わなくなるのは、だれのせいでもない。生きていれば、環境も立場も変わる。それは仕方のないことなんだ」
そう自分に言い聞かせると、肩の荷がふっとかるくなった。
友人の後日談
ある日、別のママ友からランチにさそわれた。
「今度、みんなで駅前のイタリアン行かない? パスタとピザ、シェアしようよ」
その言葉に、以前の私なら「お会計はどうしよう」と身がまえてしまったかもしれない。
でも今はちがう。
「たのしみ!わり勘でいいかな?」
普通に答え、普通にたのしむ。それだけのことが、こんなに自由で清々しいものだなんて。
実は、後日談があるのだ。共通の知人から聞いたのだが、凛子は他の友人グループでも「会計トラブル」を起こしていたそうだ。
「招かれたんだからはらいたくない」「車を出してもらったけど、ガソリン代を請求されるなんて思わなかった」
彼女のそんなふるまいに、周囲も次々とはなれていっているとのことだった。それを聞いた時、「ああ、私だけじゃなかったんだ」と、心の底からスッキリした。
私がわるいのではなく、彼女自身の「もらうのがあたりまえ」というあまえが、彼女を孤立させていったのだ。

