今年10月に公開予定の映画『ママがもうこの世界にいなくても 私の命の日記』に主演する川口春奈さん。同作は21歳でステージ4の大腸がんと宣告されたあとに子どもを産み、24歳で亡くなった遠藤和(えんどう・のどか)さんの実話を元にした物語。
川口さんはこの作品に対しての想いを、《和さんの人生を自らの身体で残すことができたらと強く思い、肉体的にも精神的にも全てを捧げる覚悟で取り組みました》と語っており、役作りのために約2カ月間の撮影中に10kgの減量をしたというのです。
一昔前ならこの川口さんの行為は「役者魂がすごい!」と手放しで称賛されていたのでしょう。しかし、もともとスレンダー体型だった彼女がさらに10kgも体重を落としたことに、ネットでは健康によくないと危惧する批判的な声も多数あがっていたのです。実際、急激な減量に対しては医師が警鐘を鳴らすネットニュースも出ていたほどでした。2013年、主演ドラマの低視聴率で叩かれた過去
賛否両論が巻き起こっていますが、川口さんがこの映画の撮影に並々ならぬ決意をもって臨んでいたのは間違いないでしょう。なぜ彼女がここまで俳優業に尽力しているかを知るために、“役者・川口春奈”のキャリアを振り返ってみましょう。
2022年に主演した純愛ドラマ『silent』(フジテレビ系)が社会現象を巻き起こすほど大ヒットしたことで、トップ俳優の仲間入りを果たし、今や“CM女王”としてテレビで見ない日はない彼女でしたが、それまでは波乱万丈な役者人生を歩んでいました。大きな挫折を経験したのは13年前。2013年、川口さんが18歳のときに主演したドラマ『夫のカノジョ』(TBS系)は、世帯視聴率で3%台を記録してしまうほど低視聴率にあえいでいました。数字が取れないことから放送回数が8回に短縮、つまり打ち切りされたと言われています。
近年なら3%台を出すドラマは珍しくありませんが、当時はまだTVerもない時代でしたから、主演の川口さんが叩かれる事態に。精神的に相当疲弊していたのでしょう、川口さんは当時のブログで《視聴率、視聴率、、今はすべてが数字で判断される時代なのかな?悲しいな…》と吐露していました。
急遽、沢尻エリカの代役に抜擢されて…
「低視聴率女優」のレッテルを貼られてしまった川口さんは、その後、ドラマの主演から遠ざかります。2番手キャストとしてヒロインを演じることはたびたびあったものの、自身が座長として主人公を演じることはほとんどなくなっていたのです。そんな彼女のターニングポイントになったのは、2020年の大河ドラマ『麒麟がくる』(NHK)でしょう。重要な役どころでキャスティングされていた沢尻エリカさんが薬物騒動によって急遽降板し、その代役に抜擢されたのが川口さんでした。
放送開始前は“沢尻エリカの代わりが川口春奈に務まるのか?”という懐疑的な声もあったものの、川口さんはそんな不安を一蹴し、堂々と役を演じきったのです。
『麒麟がくる』で俳優としての評価を高めた川口さんは、2021年の『着飾る恋には理由があって』(TBS系)で約8年ぶりに連ドラ主演へと返り咲きを果たします。

