歌川国芳《通俗水滸伝豪傑百八人之一個 九紋龍史進 跳澗虎陳達》江戸時代・文政10年(1827)頃 個人蔵
2026年2月より放送されている連続ドラマ「北方謙三 水滸伝」の影響もあり、ふたたび注目が集まっている中国の奇書「水滸伝」。本展では水滸伝に関する美術品はもちろん、ドラマの衣裳も展示されます。
さらに、音声ガイドのナビゲーターは、ドラマにおいて林冲役を務める亀梨和也さん(タレント・俳優)に決定しました。
燕文貴《江山楼観図》北宋時代・10-11世紀 大阪市立美術館蔵 展示期間:7月11日-8月23日
本展では、大阪市立美術館らしい親しみやすい切り口で、中国美術、日本美術の名品が紹介されます。「水滸伝……ちょっと難しそう」と感じる方にこそ、ぴったりの展覧会ではないでしょうか?
見どころ①中国美術、日本美術の名品が一堂に集結!
《青磁 水仙盆》汝窯 北宋時代・11世紀末–12世紀初 大阪市立東洋陶磁美術館蔵(住友グループ寄贈/安宅コレクション)写真:六田知弘
「水滸伝」は北宋時代の史実をもとに成立した小説で、腐敗した政治に反逆する英雄たちの物語です。108人の個性豊かな豪傑が集い、悪徳役人に立ち向かいます。
葛飾北斎《新編水滸画伝》巻之一 江戸時代・文化2年(1805)浦上蒼穹堂蔵
水滸伝は江戸時代の日本でも流行し、葛飾北斎や歌川国芳などの浮世絵師が読本の挿絵や錦絵(カラー刷りの浮世絵版画)を制作。曲亭馬琴による「南総里見八犬伝」のように、水滸伝をもとに創作した新たな物語も登場しました。
さいとう・たかを《『水滸伝』第2巻 原画》 さいとう・プロダクション蔵 ©さいとう・たかを/さいとう・プロダクション
現代でも、小説や漫画、映画、ドラマ、ゲームなど、多彩なメディアで親しまれる水滸伝。本展では、北宋の至宝から、葛飾北斎や歌川国芳、「ゴルゴ13」のさいとう・たかをさんまで幅広い作品の紹介を通じて、本作が今も人々を魅了する理由を探ります。
見どころ②歌川国芳《通俗水滸伝》シリーズ 全74図を一挙公開!写真撮影も可
歌川国芳《通俗水滸伝豪傑百八人之壱人 入雲龍公孫勝》江戸時代・文政末-天保前期(1828-33)頃 個人蔵
水滸伝×日本美術といえば、江戸時代の浮世絵師・歌川国芳ではないでしょうか? 英雄たちを迫力たっぷりに描いた《通俗水滸伝》シリーズは、「武者絵の国芳」と呼ばれる彼の出世作にして代表作。日本における水滸伝ブームのきっかけのひとつにもなった作品です。
歌川国芳《水滸伝豪傑百八人之一個 清河県之産武松》江戸時代・文政10年(1827)頃 個人蔵
中国の図像を取り入れつつ、国芳独自の視点で描かれた《通俗水滸伝》シリーズを見るときは、強くてカッコいい英雄像を表す刺青にも注目してみましょう。全身に彫られた刺青に江戸時代の人々も魅了され、刺青ブームが起こったそうです。
本展では全74図の写真撮影が可能とのこと。これぞ! と感じたカッコいい英雄の姿を、ご自身でも写真に収めてはいかがでしょうか?
