相次ぐ特殊詐欺の被害拡大を防ごうと、警察と銀行による新たな対策がスタートしました。還付金詐欺やオレオレ詐欺など、手口が巧妙化するなかで、私たちはどのように身を守ればよいのでしょうか。今回は、急増する道内の被害現状と、今月から始まった新たな取り組み、そして私たちが今日から実践できる具体的な防衛策について詳しくお伝えします。
被害額は前年同期比で約8億円増。他人事ではない特殊詐欺の脅威
オレオレ詐欺やニセ警察詐欺など、後を絶たない特殊詐欺。道警のまとめによると、昨年1年間に道内で発生した特殊詐欺の被害額は、約27億6000万円にものぼりました。さらに衝撃的なのは今年のデータです。4月末時点の暫定値で、被害額はすでに18億7000万円を超えており、前年の同じ時期と比べると約8億円も増加しているという危機的な状況にあります。


「自分は絶対にだまされない」 70代女性が語る、還付金詐欺のリアルな恐怖
過去に実際に詐欺被害に遭った、道内に住む70代の女性が重い口を開いてくれました。女性のもとに届いたのは、市役所職員を名乗る男からの「医療費の還付金がある」という電話でした。男の指示通りにATMを操作してしまった女性は、2回にわたって計30万円を振り込んでしまったといいます。
女性は当時を振り返り、携帯電話を持っていけばATMに着いたかどうかを確認される程度の電話だと思っていた、と語ります。まさか、ATMの操作そのものを誘導するための電話だとは夢にも思わなかったそうです。「テレビなどで還付金詐欺のニュースは聞いていたけれど、だまされているときは気がつかない。自分だけは絶対に大丈夫だと思い込んでいた」という言葉には、誰もが当事者になり得るというリアルな恐怖がにじんでいます。


