みるみる血の気が引く浮気男
「え…き、紀子ちゃん!? なんで……」
「なんで、って…あなたが私に"いいね"をおくってきたからですよ。博嗣さん、今どんなお気持ちですか?」
博嗣さんはガタガタとふるえはじめ、周囲をキョロキョロと見わたした。
「ち、ちがうんだ。これは、その…ただのヒマつぶしというか、ゲーム感覚で…」
「ゲーム? へえ…優菜が家でつわりにくるしんでいる時に…ゲーム感覚で他の女性をあさっていたんですか? 彼女、言ってましたよ。"博嗣さんは仕事でおそいけど、帰ってきたらやさしい"って。そのやさしさのウラで、こんな汚いことをしていたんですか?」
私の声は、自分でもおどろくほど冷徹だった。
「優菜には何も言っていません。もし、今ショックを受けたら…おなかの子に何かあるかもしれない。そう思って、私はだまっていました。あなたをゆるしたからじゃありません」
「……本当に、最低なことをした」
「わかっているなら、今すぐこの場でアプリを消してください。それから、二度とこんなマネはしないと誓ってください。もし、次にログインしているのを私が見つけたら…すべての証拠を優菜におくります。あなたの両親にも、優菜のご両親にもね」
紀子に責められ、博嗣はようやく自分のしたことのおろかさに気づいたようです。紀子のスマホには、マチアプ経由でおくられてきた博嗣からのメッセージが、しっかり証拠としてのこっています。この場でアプリを削除させ、優菜と生まれてくる子どものために、よき夫・よき父になることを誓わせます。
親友の夫をマチアプで発見してしまい、さらにアプローチまでされてしまいました。親友に真実を告げるべきかなやみますが、本当のことを伝えることだけが、正解とは限りませんね。親友とおなかの子を守るため、勇敢にたたかった1人の女性の強さが描かれています。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています
記事作成: ももこ
(配信元: ママリ)

