知人のB子が経験した、親の深い愛情にまつわるお話です。子供の頃、ルールを守ることに対して異常なほど厳格だったB子の両親。当時はその厳しさを理不尽で窮屈に感じていたB子でしたが、大人になり社会に出た時、初めてその「妥協を許さないしつけ」に込められた本当の愛とありがたみに気づくことになります。
ルールに異常なほど厳しかった両親
知人のB子が子供の頃、彼女の両親は「ルールを守ること」に対して、周囲の家庭と比べても異常と言えるほど厳格でした。
門限を1分でも破れば家に入れてもらえず、約束した手伝いをサボれば激しく叱責される毎日。子供だったB子にとって、その環境は窮屈で「どうしてうちの親はこんなに厳しくて理不尽なんだろう」と不満を抱えていました。
しかし、両親はただ厳しいだけではありませんでした。B子が「これをやりたい」「挑戦したい」と夢や目標を口にした時は、決して子供の戯言だとバカにすることなく、真剣に向き合い全力で応援してくれたのです。
ただし、そこにも両親ならではの厳しい条件がありました。「やるからには中途半端な妥協は一切許さない」という強い姿勢です。
社会人になって気づいた「しつけのありがたみ」
やがて大人になり、社会人として働き始めたB子は、子供の頃に受けたその「厳しいしつけ」の本当の価値を知ることになります。
職場で多くの同期たちが、社会人として絶対に守らなければならないルールの多さや、それを少しでも破った際に突きつけられる容赦ない厳しさに耐えきれず、次々と心が折れて辞めていく中、B子にとって「決められたルールを厳守する」ことは、息をするのと同じくらい当たり前のことでした。基礎が体に染み込んでいたおかげで、彼女は社会の理不尽な厳しさに潰されることなく、スムーズに馴染むことができたのです。
さらに、B子が就いたのは昔から「やりたい」と願い続けていた念願の仕事でした。
もちろん仕事ですから、時には高い壁にぶつかり、投げ出したくなるような挫折も経験しました。それでも彼女が折れずに乗り越えられたのは、両親から叩き込まれた「一度決めたことは妥協しない」という考え方が、彼女の芯として強く根付いていたからでした。

