北野武も絶賛!助演男優賞を受賞する実力
なによりも印象深いのが07年の映画『それでもボクはやってない』の演技です。
誠実な裁判官・大森役の地味ながらも味のある演技は短い出番ながらも強い印象を見る人に与えました。この好演で第17回東京スポーツ映画大賞・助演男優賞を受賞。この映画賞は現在は開催されていませんが、かつて北野武氏が審査委員長をつとめ、自身の映画の関係者に賞を与えるという個人的主観が強い賞として有名でした。
しかし、北野映画関係でもない上に、しかも事前にノミネートされていなかったにもかかわらず、北野氏の強いプッシュで正名さんに与えられたといいます。それだけ彼の存在感や演技が世界の巨匠をうならせたということでしょう。
ツダケン、岡部たかし…求められる中年以降のブレイク俳優
数年前、小手伸也さんが『コンフィデンスマンJP』(フジテレビ系)などに出演し注目を集めたのち、バラエティなどでそのキャラクターを発揮してお茶の間に浸透していきました。そして、今も活躍する人気俳優となっています。正名さんも本人が影響を語るように「爆乳おじさん」として、世間にその名前が浸透しつつあります。小手さんのようにお茶の間からも愛される名俳優として今後活躍していく期待大です。
また、小手さんもそうですが、津田健次郎さん、岡部たかしさんなど、40歳を過ぎて俳優としてブレイクした俳優さんはその後も様々な作品にひっぱりだことなっています。
これは、年を重ね実力と円熟味を増しながらも新鮮な印象のある俳優さんが今のドラマ界で不足しているということが言えるでしょう。『鎌倉殿の13人』をきっかけに注目された坂東彌十郎さんも、4月クールでは『風薫る』(NHK)『夫婦別姓刑事』『銀河の一票』(ともにフジレビ系)を掛け持ちしていました。それだけ中年以降の目新しい実力派俳優は需要があるのです。

