「おバカ」を払拭し、満を持して朝ドラへ!
2015年にAKB48を卒業し、俳優業を本格化。2016年の朝ドラ『とと姉ちゃん』(NHK)への出演で演技力の高さを示すと、同年には映画『デスノート Light up the NEW world』にも出演。デスノート所有者の1人となり、不敵な笑みを浮かべながら大量無差別殺人を行うサイコキラーを怪演しました。“役者・川栄李奈”の存在感を見せつけつつ、着実に「おバカアイドル」のイメージを払拭していったのです。
そして満を持して朝ドラヒロインへ。
2021年から2022年にかけて放送された朝ドラ『カムカムエヴリバディ』(NHK)で、トリプル主演の一角を担うことになります。
同作は、1人のヒロインの人生を描くスタンダードな構成とは異なり、100年に渡る物語を三世代のヒロインで紡いだ異色作。1代目ヒロインを上白石萌音さん、2代目ヒロインを深津絵里さん、そして3代目ヒロインを川栄さんが演じ、壮大な物語の最終章を託されたのです。
川栄本人とヒロインの親和性が高かった
『ごめんね青春!』では清楚な見た目のヤンキー口調キャラ、『デスノート』ではサイコパスな殺人鬼キャラと、従来の川栄さんのイメージとは異なる役を憑依させて役者としての評価を高めていきましたが、『カムカムエヴリバディ』は良い意味で“イメージどおり”でした。川栄さんが演じた3代目ヒロイン・ひなたは、京都の下町商店街で育った時代劇が大好きな天真爛漫な少女。侍に憧れる正義感の強さを持つ一方、少々だらしなくドジな一面もあり、おバカっぽい言動もちらほら見受けられました。
約3000人が受けたというオーディションでこの役を勝ち取ったそうですが、川栄さんのイメージに合わせて“当て書き”した脚本なのではないかと思えるほどのハマり役。実際、川栄さんご本人も当時のインタビューで次のように語っています。
《ひなたは普通の子ですが、私も『普通だね』と言われることが多くて(笑)。なので、今回は本当にやりやすかったんですよね》
《ひなたは周りをすごく気にしてしまうというところが私と似ている気がします。ほかにも、夏休みに宿題が終わらないというのも、私と同じなんです(笑)》
川栄さん自身も、ヒロインとの親和性の高さを実感していたようです。

