犬の脳の主な仕組み

犬の脳は複雑に見えますが、「生命維持」「感情」「考える・学ぶ」の3つで捉えると理解しやすくなります。どれかひとつが独立して動くのではなく、3つが連携することで行動が生まれます。
脳幹:生きるための自動機能を担当
呼吸、心拍、体温調節など、意識しなくても働き続ける生命維持の機能を担う部分です。
犬が眠っている間も体が正常に動き続けているのは、この脳幹がしっかり機能しているからです。いわば「体を動かし続けるための土台」といえる部分です。
大脳辺縁系:感情と本能の反応に関わる
恐怖、安心、怒り、喜びといった感情や、本能的な反応を支える部分です。
「怖いから逃げる」「嬉しいから飛びつく」など、感情が行動に直結しやすいのはここが関係しています。犬の豊かな感情表現の背景には、この大脳辺縁系の働きがあります。
大脳新皮質:記憶・判断・学習などを担う
記憶、判断、学習、集中、分析といった、より複雑な情報処理を行う部分です。
しつけで合図を覚えたり、経験を重ねることで落ち着けるようになるのは、この大脳新皮質の働きによるものです。犬が「学べる生き物」である理由は、ここにあります。
今日からできるおすすめ脳トレ

脳トレのコツは「難しくすること」より、「成功体験を積み重ねること」です。短時間でも毎日少しずつ続けるほうが、犬の脳にとっても無理がありません。
ノーズワーク
タオルの下や部屋の数か所にフードを隠して、においで探させる遊びです。嗅覚をフル活用するため満足度が高く、短時間でもしっかり疲れる効果があります。
特別な道具がなくてもすぐ始められるのも魅力です。
知育トイ
コングのように中におやつを仕込んで取り出させるタイプや、転がすとフードが出てくるフードボールなど、頭を使わないと食べられない仕組みのおもちゃです。転がす、舐める、工夫して取り出すといった動作を通じて、頭と体の両方を使うのが特徴です。
早食い防止にもなり、留守番前の落ち着き作りにも向いています。難易度が選べるものを使うと、その子のレベルに合わせて長く楽しめます。
コップ当てゲーム
紙コップをいくつか並べ、どれかひとつにおやつを隠して当ててもらう遊びです。
道具を選ばず手軽に始められて、「考える→当てる→成功」という達成感を作りやすいのが特徴です。慣れてきたらコップの数を増やして難易度を上げてみましょう。
トリック練習
「ターン」「タッチ」など、短時間でできる芸を数分だけ練習します。新しいことを覚える過程は脳にとってよい刺激になり、適度な疲れにつながります。
「できた」をたくさん作れるよう、簡単なものから少しずつ増やしていくのがコツです。
ルーティンに"ちょい変化"を入れる
散歩ルートを少し変える、途中で止まって合図を入れるなど、日常の中の小さな変化も立派な脳トレになります。
においの情報が変わるだけでも、犬にとっては十分な刺激です。特別な準備なしに今日から取り入れられる、もっとも続けやすい脳トレのひとつです。

