久しぶりに対面した男の変化
ついに、優菜が元気な男の子を出産した。
病院のガラス越しに見える赤ちゃんは、博嗣さんにそっくりだ。でも、目元はやさしい優菜の目によくにていた。
「紀子!来てくれてありがとう!」
病室でしあわせそうに微笑む優菜。その横には、赤ん坊をおそるおそる…でも、とても愛おしそうに抱く、博嗣さんの姿があった。
「かわいい…おめでとう、二人とも」
私が声をかけると、博嗣さんと一瞬、目が合った。彼はすぐに視線をそらし、それからふかく、ふかく、私に向かって頭を下げた。
優菜には、「出産を祝ってくれた紀子ちゃんへの感謝」に見えたことだろう。
しかし、私には、それが、あの日の約束を守りつづけているという誓いと、感謝…そして謝罪であることがわかっていた。
博嗣にとって、紀子は恩人でもあります。紀子がだまってくれているおかげで、今の平和が成り立っているのです。そのことを、ふかく理解しているようですね。
博嗣の軽率な行動によって、秘密を背負わされてしまうなんて…。不倫はだれもしあわせになりません。ときには、意図せずに関係のない人までまき込むことも。いちばん大切にするべき家族をないがしろにしてはいけませんね。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています
記事作成: ももこ
(配信元: ママリ)

