腹膜癌のステージごとの症状や5年生存率はどのようなものでしょうか。メディカルドック監修医が腹膜癌のステージごとの症状と5年生存率について解説します。気になる症状は迷わず病院を受診してください。
※この記事はメディカルドックにて『「腹膜癌のステージ分類」はご存知ですか?ステージ別の症状も解説!【医師監修】』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
上 昌広(医師)
東京大学医学部卒業。東京大学大学院修了。その後、虎の門病院や国立がん研究センターにて臨床・研究に従事。2010年より東京大学医科学研究所特任教授、2016年より特定非営利活動法人医療ガバナンス研究所理事長を務める。著書は「復興は現場から動き出す(東洋経済新報社)」「日本の医療格差は9倍医療不足の真実(光文社新書)」「病院は東京から破綻する(朝日新聞出版)」「ヤバい医学部(日本評論社)」「日本のコロナ対策はなぜ迷走するのか(毎日新聞出版)」。
そもそも腹膜癌とは

腹膜癌とは、腹部の一部または全体を覆っている「腹膜」と呼ばれる組織から発生する癌のことです。
腹膜癌は、他の臓器からの癌細胞の転移によって起こるとされ、原発性のものは稀なようです。
腫瘍の性質は卵巣癌に類似しており、病理学的にはほとんどが「漿液(しょうえき)性腺癌」に分類されます。
腹膜癌は、初期には無症状であることが多いとされ、進行すると腹水が溜まることによる腹部膨満感や、腹痛などを自覚する場合があります。
診断は、手術や画像検査、血液検査などで行われます。治療法は、手術や抗癌剤治療などで、卵巣癌と同じ方法を用いることが多いようです。
腹膜癌のステージごとの症状について

腹膜癌は、腹部を覆う腹膜や卵巣の表層から発生する珍しい癌です。
卵巣癌や卵管癌と同じく、初期の段階では症状が出にくいという特徴があります。
このため、早期発見が難しく、進行した段階での診断が多いとされています。
早期では症状がほとんど出ない
腹膜癌は早期では症状がほとんど出ないとされています。
これは、腹膜癌は他の臓器に発生した癌細胞が剥がれ落ちて転移してくることで発生することが多く、その際にも痛みや出血などを引き起こさないためです。
また、腹部の内部にあるため、外見的にも変化を感じにくいといわれています。
そのため、腹膜癌の早期発見は困難であり、定期的な健診や検査を受けることが重要です。
進行すると腹部膨満感が現れる
腹膜癌は進行すると、腹部膨満感や食欲不振などの症状が現れます。
これは、癌細胞によって「腹水」と呼ばれる液体が貯留されることで引き起こされます。
腹水を減らすためには、抗生物質や利尿剤などの投与や、穿刺(せんし)と呼ばれる針で液体を抜く処置などが行われます。しかし、これらは一時的な対処であり、根本的な治療ではありません。そのため、腹膜癌の原因となっている癌の治療が必要です。

