葛飾北斎《「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」》 1831年頃 大英博物館蔵 © The Trustees of the British Museum
「イギリスに日本の美術品があるってどういうこと?」と感じる方も多そうなところ。大英博物館は「ロゼッタ・ストーン」や「モアイ像」などが有名ですが、実は日本コレクションでも一目置かれているんです。その点数はなんと4万点にも及び、海外では最も包括的なもののひとつと評されています。
大英博物館 外観
本展では、初めての里帰りとなる作品を含め、江戸絵画を中心に日本美術の名品を紹介。見応えある展覧会になること間違いありません。
見どころ①イギリスから初里帰りも!日本美術の名品が集結!
喜多川歌麿《文読む遊女》 1804~1806年頃 大英博物館蔵 © The Trustees of the British Museum
大英博物館が日本コレクションを築いたきっかけのひとつに、「ジャポニスム」があります。
ジャポニスムとは、19世紀後半のヨーロッパで日本文化が流行し、西洋の文化に多大な影響を与えた現象。以来、日本の文化に魅了された蒐集家や学芸員の手により、大英博物館は日本コレクションを拡充していきました。

ジャポニズムと19世紀──異文化に触れ、かたちを変えた西洋芸術
19世紀後半のヨーロッパ。芸術の都パリに突如として現れた"異国の美"が、人々の目を釘付けにしました。 遠近法に頼らない構図、鮮やかな色面、空白の美しさ、そして描かれるのは神話や英雄ではなく、日々を生…
円山応挙《虎の子渡し図屛風》 1781~1782年 大英博物館蔵 © The Trustees of the British Museum
こうして海を渡った作品の一部が、本展のために初めての里帰りを果たします。円山応挙《虎の子渡し図屛風》や、喜多川歌麿の肉筆画《文読む遊女》も初めての里帰り。貴重なコレクションが来日し、目の肥えた日本美術ファンをも唸らせる展覧会となりそうです。
桜井香雲《法隆寺金堂壁画 九号壁 模本》 1880年 大英博物館蔵 © The Trustees of the British Museum
また、《法隆寺金堂壁画 九号壁 模本》など、近年の調査で話題になった作品も紹介されます。

喜多川歌麿とは?狂歌絵本や美人画の代表作も解説!
江戸時代の浮世絵界を代表する絵師の一人、喜多川歌麿。美人画はもちろん、狂歌絵本など多岐にわたる作品を残し、今もなお人々を魅了し続けています。そんな歌麿の生涯と、その才能が光る代表作をご紹介します。

ころころした子犬、足のない幽霊。写生画の革新者・円山応挙とは?
18世紀の京都で活躍した、円山応挙(1733-1795)。精緻な写生によって「写生派」というジャンルを生み出し、日本美術に大きな影響をもたらしました。現在では、画題をリアルに描くことはごく一般的な手法…
見どころ②100件以上の浮世絵版画と、北斎らの肉筆画を一挙展示!
歌川広重《「名所江戸百景 亀戸梅屋鋪」》 1857年 大英博物館蔵 © The Trustees of the British Museum
大英博物館の浮世絵コレクションは質の高さで知られており、その評価は世界トップクラス。江戸時代を代表する8大浮世絵師の版画と、歌麿、北斎、暁斎らの貴重な肉筆画は、本展でも大きな注目ポイントです。
歌川国芳《相馬の古内裏》 1845~1846年 大英博物館蔵 © The Trustees of the British Museum
ここで言う8大浮世絵師とは、鈴木春信、鳥居清長、喜多川歌麿、東洲斎写楽、初代歌川豊国、葛飾北斎、歌川広重、歌川国芳の8人。浮世絵の黎明期から最盛期、そして幕末に至るまで、連綿と浮世絵文化を継承してきた重要な絵師たちです。
河鍋暁斎《鳥獣戯画 鼠曳く瓜に乗る猫》 1879年 大英博物館蔵 © The Trustees of the British Museum
本展では、彼らの代表作と言える浮世絵版画に加え、喜多川歌麿、葛飾北斎、河鍋暁斎などの肉筆画も展示。1点ものの肉筆画ならではの味わいも楽しむことができます。

歌川派(歌川一門)とは?江戸時代最も活躍した浮世絵師集団を紹介
「歌川派」という名前は聞いたことがあっても、「国貞」「国芳」「広重」など様々な名前があり、誰が誰だかわからないとお悩みの方も多いのではないでしょうか。本記事では、江戸時代最大の浮世絵師集団「歌川派」に…

江戸末期に活躍した浮世絵師、歌川国芳の生涯とは?作品の特徴と魅力を解説!
江戸時代後期の浮世絵師、歌川国芳(うたがわ くによし。1797~1861年)は、多才さと独創性で他の浮世絵師とは一線を画しました。
