読書家としての一面
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本作以前は、確実に見せ場を作ることができる出演作が必ずしもあったわけではない。WOWOWドラマ『ドラフトキング』(2023年)、菅生新樹や小林虎之介など若手俳優が実力を伸ばしたTBS日曜劇場『下剋上球児』(2023年)といった野球ドラマでの、ほんの端役出演に過ぎなかった。
若手がきらめく試金石のような作品に出演できたことは、もちろんキャリアのプラスにはなった。さらに名フレーズ「ピアノ売ってちょーだい!」が耳に残る、タケモトピアノのCMで有名な財津一郎の孫であるという話題性もあった。
後は然るべき出演作を待つのみといったところに、今回のBLドラマ出演がきた。
着実な歩みであるだけに日々の努力も怠らない。読書家としての一面もあり、Instagram上では読破した書籍を紹介している。特に目を見張るのが2025年8月13日の投稿。
読んだのはポール・オースターが1985~86年にかけて出版した、ニューヨーク三部作の一つ『幽霊たち』。
「本を読んでる内にこの退屈だがスリリングな世界に引き摺り込まれた気がした」というキャプションが、なかなかの名文。滋味深いポテンシャルを秘めた才能だ。
<文/加賀谷健>
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【加賀谷健】
イケメン研究家 / (株)KKミュージック取締役
“イケメン研究家”として大学時代からイケメン俳優に関するコラムを多くの媒体で執筆。アーティストマネジメント、ダイナマイトボートレース等のCM作品やコンサートでのクラシック音楽監修、大手ディベロッパーの映像キャスティング・演出、アジア映画宣伝プロデュースを手掛ける。他に、LDHアーティストのオフィシャルレポート担当や特典映像の聞き手など。日本大学芸術学部映画学科監督コース卒業。
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