プロが資産運用に「公共Wi-Fi」を使わない理由
また、忘れがちなのが接続しているネットワークです。投資に使っている証券口座やアプリは、カフェや駅、ホテル、空港などで提供される公共Wi-Fi接続時には使うべきではありません。公共Wi-Fiなどの暗号化されていない接続では、通信内容を第三者に盗み見られる「中間者攻撃」や、正規の名称を装った偽アクセスポイント(エビルツイン)への接続、フィッシングサイトへのリダイレクトといったリスクがあるためです。
外出先で証券アプリを操作する必要があるときは、携帯キャリアのモバイルデータ通信を利用するか、信頼できるVPNで通信を暗号化するのが鉄則です。NordVPNの「脅威対策」機能を併せて使えば、悪質ウェブサイトへのアクセスや偽ページへの誘導を自動的にブロックする手助けにもなります。
「資産運用を、自分でコントロールできないネットワークに委ねてはいけません。どうしてもログインが必要なら、モバイル回線を使うか、まず接続そのものを安全な状態にしてください」と、ブリエディスさんは語ります。
証券口座を守るために、今日からできる対策
最後に、ブリエディスさんが推奨する基本対策をまとめました。
・証券口座へのアクセスは、公式アプリ、自分で入力したURL、ブックマークした正規ページからのみ行う。
・メールやSMSに記載されたURLは、たとえ証券会社からのものに見えても直接タップしない。
・ログイン、取引、出金、出金先口座の変更には多要素認証(MFA)を必ず設定する。
・口座ごとに使い回さない複雑なパスワードを設定し、パスワード管理ツールで管理する。
・スマホやPCのOS、アプリは常に最新版にアップデートしておく。
・取引、ログイン通知を有効化し、身に覚えのない動きをすぐ検知できるようにする。
「最も安全な投資家は、最も速い投資家ではありません。アプリ、URL、そして接続しているネットワーク。この3つを落ち着いて確認するひと手間こそが、最強の防御策の一つになるのです」とブリエディスさんは強調します。
ボーナスは、将来の資産形成に向けた大切な原資です。「増やす」前に、「守る」仕組みを整えること。そのひと手間で、自分の資金をしっかりと守りましょう。
