筆者の体験談です。
子どもの頃、近所の人たちの”近すぎる距離感”が少し苦手でした。
でも大人になった今、その存在に何度も助けられていて──。
近すぎる
実家の近所は、昔から近所づきあいが濃い地域でした。
「昨日帰ってきとったね」「どこ行ってたん?」
出かけた翌日は、そんなふうに声をかけられます。
家の前を誰が通ったか、どこの家に誰が来ていたか。
洗濯物を干しているだけでも「今日は休みなん?」と声をかけられるような地域でした。
子どもの頃の私は、その距離感が少し苦手だったのです。
「なんでそんなことまで知ってるんだろう」
玄関先で立ち話をしているだけで、翌日には別の家の人まで知っていたこともありました。
声をかけられるたび、どこか落ち着かない気持ちになっていました。
離れて暮らす
大人になって地元を離れ、今は実家から離れた場所で暮らしています。
母が施設に入ると帰省する回数も減り、実家の細かな様子まではわからなくなりました。
そんなある日、近所の方から携帯に連絡が入ったのです。
「〇〇おばちゃん、入院したみたいやよ」
親せきから連絡が来る前に、近所の方から先に聞くこともありました。
弟は実家で暮らしていますが、仕事で家を空けることが多く、地元で起きていることをすぐに把握できない場合もあります。
それでも近所の方が気づいて連絡をくれるおかげで、離れていても実家の様子を早めに知ることができました。

