気象庁によると、25日午前7時30分ごろ、青森県三八上北で最大震度6強を観測する地震が発生した。震源地は岩手県沖で深さは50キロ、地震の大きさを示すマグニチュード(M)は6.9と推定される。この地震による津波の心配はない。同庁は地震発生とほぼ同時の午前7時30分ごろに緊急地震速報を発表。これは今月16日に茨城県南部を震源とした最大震度5弱を観測した地震以来、9日ぶりの発表となる。
緊急地震速報の発表を受け、NHKをはじめ、朝の情報番組を放送していた民放各局は通常のコーナーを取りやめ、一斉に地震報道へと切り替えた。NHK総合は連続テレビ小説「風、薫る」の第64回と「あさイチ」の放送を休止。TBSはバラエティー番組「ラヴィット!」の時間に入っても地震報道を続行した。
一方、独自の編成で知られるテレビ東京は、平日午前7時30分から放送している民放初の乳幼児向け番組「シナぷしゅ」を予定通りオンエア。緊急地震速報の発表以降も、画面上部に震度などの速報テロップを表示するのみに留め、番組自体を中断しない“通常運転”に徹した。
志らく「流しっぱなしはやめて欲しい」
テレ東のこの対応は、Xで瞬く間に注目を集めた。各局が各地の情報カメラの映像を流し続けるなか、視聴者からは映像の揺れによる体調不良や不安を訴える声が上がり、テレ東がその「避難先」として機能したようだ。
落語家の立川志らくは「朝から地震。テレビをつけていたらどこの局もずっと揺れている情報カメラを流しっぱなし。ずっと揺れていると見ていて気持ち悪くなるから、流しっぱなしはやめて欲しい。テレ東にチャンネルを変える」と投稿。他局の報道姿勢に苦言を呈しつつ、テレ東にチャンネルを変更したことを明かした。一般の視聴者からも「テレビで地震報道やってて、ずっと画面が揺れてるので、なんだか酔って気持ち悪くなってきたのでテレ東に避難」といった声が寄せられている。
特に大きな反響を呼んだのが、小さな子供を持つ家庭からの感謝の言葉。Eテレを含めた他局がすべて地震報道に変わり、恐怖を感じやすい子供たちにとって、いつも通りの「シナぷしゅ」が放送されていることが大きな救いとなったようだ。
「みいつけたが地震速報で止まってから、テレビのチャンネルを変えろとの催促で食事が進まない。シナぷしゅがあるのでなんとか誤魔化せてるけどもー。テレ東さんありがとうございます。震度の大きい地域の皆様のご無事をお祈りしております」
「地震情報を恐れる幼子たちよ、テレ東 the 扉をひらくのだ。シナプしゅれるぞ」
など、親たちの切実な安堵の声が相次いだ。

