孫の行事のたびに、両家からのプレゼントが少しずつ豪華になっていきました。喜ぶ顔を見るのはうれしい一方で、見栄を張り続けることに、老後の生活への不安を感じるようになりました。
高額化する贈り物
孫が生まれてから、誕生日やクリスマス、入園祝いなど、行事のたびにプレゼントを選ぶのが楽しみになりました。小さな服やおもちゃを選びながら、「これを見たら喜んでくれるかな」と考える時間は、私にとって幸せなものでした。
最初のうちは、無理のない範囲で選んでいました。ところが、相手方の祖父母が高価なおもちゃやブランド服を贈るようになると、私たちも「同じくらいの物を用意しないと」と思うようになってしまいました。
息子夫婦から何か言われたわけではありません。それでも、孫の前で差がつくのが気になり、いつの間にか金額を意識して選ぶようになっていました。
家計への負担
ある日、家計簿を見返していて、孫関係の出費が思っていた以上に増えていることに気付きました。誕生日、季節の行事、帰省時のお小遣い、外食代などを合わせると、かなりの金額になっていたのです。
そのころ、夫も定年後の生活を考え始めており、「このまま同じように使っていたら、老後資金が心配だね」と話すようになりました。孫のためとはいえ、自分たちの生活を不安にしてまで続けることなのかと、初めて立ち止まりました。
それでも、急に贈り物を控えたら息子夫婦に気をつかわせるのではないか、孫ががっかりするのではないかと、なかなか言いだせませんでした。

