「車道を走れ」と言われても、その車道が狭い。すぐ横を車が走り抜ける。自転車レーンがあっても途中で消える――。
2026年4月から、自転車にも交通反則通告制度、いわゆる「青切符」が導入されました。スマホ運転や信号無視など、危険な運転への取り締まりが強化され、歩行者にとっての安全を期待する声もあります。
一方で、毎日子どもの送迎や買い物などで自転車を使うママたちからは、別の角度からの不安も聞こえてきました。
今回、ベビーカレンダーが子育て中のママ197人に自転車についてアンケートを実施したところ、見えてきたのは「マナーが良くなりそう」という期待の反面、「自転車に乗りにくくなるのではないか」という切実な不安でした。
青切符制度は「賛成」が最多。でも、手放しではなかった
自転車に適用された青切符制度についてどう考えるかをたずねると、もっとも多かったのは「賛成」で43.7%でした。
一方で、「わからない」29.9%、「反対」26.4%、合計すると56.3%もの人が、安全を目的とした制度であるはずなのに、“賛成できない”という意向を示しています。

寄せられたコメントを見ると、自転車の青切符制度導入そのものに対しては「危険な運転は取り締まるべき」と考える声は少なくありません。スマホを見ながらの運転や、歩行者のすぐ横をすり抜けるような走行に不安を感じているママも多くいます。
ただし、そこで引っかかっているのが「罰則だけが先に進んでいるのでは」という点です。
ルールを守ることは大切。けれど、そもそもルールを守った上で安心して走れる道が少ない現実……。そんな中で、取り締まりだけが強化されることに戸惑いを感じている様子がうかがえました。
怖いのは「違反」じゃない
ママたちがこれほど戸惑うのは、決して「捕まりたくないから」ではありません。本当に怖いのは、違反することそのものよりも、「安全に走ることが難しい道路環境」にありました。
「普段自転車に乗る」と回答したママを対象に、自分が自転車に乗るときにどんな場面で危険を感じるかをたずねたところ、もっとも多かったのは「車道が狭く、車との距離が近い」で71.5%でした。
次いで、「自転車レーンがない、または途中でなくなる」が56.2%、「車のスピードが速い」が48.5%、「路上駐車を避けるために車道に出なければならない」が45.4%と続きます。

上位に並んだのは、スマホ運転や信号無視といった本人のマナーだけではありません。車道の狭さ、自転車レーンの不足、路上駐車など、道路環境そのものに関する不安が目立ちました。
例えば「自転車は車道を走るのが原則」と言われても、その車道が狭く、すぐ横を車が通る。自転車レーンがあっても途中で途切れてしまい、結局、車道に出なければならない。路上駐車をよけるたびに、車の流れの中へ入っていく必要がある——。それでは安心して走ることはできないでしょう。
ママたちが感じているのは“道路環境の悪さ”にあるのです。
【アンケートに寄せられた声】
・自転車が安全に走る道が整備されていないのに、罰則だけ厳しくなったので現実的でないと思う。
・ルールが守れる自転車道が整備されていない中で、普通に走っても違反になる可能性があるのが納得できない。
・道路がまだ整っていないのにルールだけがたくさんあって、何がなんだかわからないまま青切符はきつい。ましてや子どもには教えられない。

