狭心症の治療法はどのようなものでしょうか。メディカルドック監修医が狭心症の治療法について解説します。
※この記事はメディカルドックにて『「狭心症の主な5つの原因」はご存知ですか?医師が予防法も徹底解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
金 仁星(医師)
化粧品検定2級、英語発音指導士® 所有
「狭心症」とは?
「狭心症」とは、心臓に血液を送る冠動脈が狭くなって、心臓に十分な酸素が届かない状態のことです。冠動脈が狭くなる原因は、主に動脈硬化です。動脈硬化とは、血管の内壁にコレステロールやカルシウムなどがたまって、血管が硬く、細くなる現象です。狭心症の代表的な症状は、胸の痛みや圧迫感です。胸の痛みは、運動やストレスなどで心臓に負担がかかると起こりやすく、安静にするとおさまります。しかし、放置すると心筋梗塞や不整脈などの重大な合併症を引き起こす可能性があります。そのため、早期に原因を特定し、適切な治療や予防を行うことが重要です。
狭心症の治療法
薬物療法
狭心症の薬物療法とは、血管を拡張させたり、血液の流れを改善したりする薬を服用することで、胸痛や動悸などの症状を和らげる方法です。薬物療法は、一般的に循環器内科などの専門医によって行われます。入院は必要ありませんが、定期的に診察や検査を受ける必要があります。退院後も、薬の服用や生活習慣の改善などを継続して行う必要があります。薬物療法は、手術ができない場合や手術の前後にも行われることがあります。
PCI(経皮的冠動脈形成術)
PCI(経皮的冠動脈形成術)とは、心臓の血管が狭くなったり詰まったりしている部分を広げる治療法です。心臓カテーテルという細い管を腕や足の血管から心臓に送り込み、狭窄部にバルーンやステントという器具を入れて血流を改善します。この治療は、心臓外科ではなく循環器内科で行われます。入院は必要ですが、退院までの期間は個人差があります。一般的には、合併症がなければ3日から1週間程度で退院できます。
冠動脈バイパス術
冠状動脈バイパス術とは、心臓に血液を送る冠動脈が詰まってしまった場合に、別の血管を使って迂回路を作る手術です。この手術は、心臓外科で行われます。手術の前には、胸や足などから移植する血管を採取します。手術の時間は約4時間ほどです。手術後は、集中治療室で1~2日間様子を見られます。その後は、一般病棟で2週間ほど入院します。退院後は、自宅での安静が必要です。また、定期的に通院して経過を診てもらいます。リハビリでは、適度な運動や食事管理などが指導されます。
生活管理
狭心症の原因は、高血圧や喫煙、高脂血症などの生活習慣によるものが多いです。そのため、生活習慣の改善は狭心症の治療にとても重要です。食事や運動、睡眠などの日常生活を改善することで、冠動脈の動脈硬化を予防したり、進行を遅らせたりすることができます。
生活習慣の改善を行うには、まずは主治医や看護師などの医療スタッフと相談してください。あなたに合った目標や計画を立てることが大切です。一人で行うのではなく、家族や友人などのサポートも必要です。また、生活管理だけでは十分でない場合は、薬物治療や手術治療も必要になる場合があります。その場合は、かかりつけの医師や一般内科、循環器内科などの医師に相談してください。

