“天然”を否定された瞬間
しかしある日、H本さんは笑いながらこう言いました。
「その“天然キャラ”って、本気でやってるんですか?」
さらに、
「僕の彼女、こういうタイプのこと“天然養殖”って呼んでて。この前聞いて笑ってしまって」
と続けたそうです。
突然“天然”を否定されたM美さんは固まってしまいました。
さらにH本さんは真顔になり、
「あと、必要以上に触るのやめてもらっていいですか。普通に困ってます」
とはっきり伝えたのです。
職場は一瞬静まり返ったそうです。
男女関係なく“距離感”は大切
その後、M美さんと彼女をかばっていた上司は、勤務態度について注意を受けることになりました。
きっかけは、H本さんがM美のことを「断っても必要以上に触れてくる」と家族へ相談したことだったそうです。その後、家族が心配し、職場へ連絡を入れたのだとか。
今まで“天然だから”で流されていた言動も、相手によっては不快に感じることがあります。
「悪気がない」
「天然だから」
その言葉だけで、何をしても許されるわけではありません。
相手との距離感や言葉遣いは、男女問わず大切なもの。
“冗談のつもり”や“天然キャラ”では済まされないこともあるのだと、職場全体が考えるきっかけになった出来事でした。
【体験者:40代・女性会社員、回答時期:2026年4月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:Anne.R
看護師として9年間、多くの人生に寄り添う中で「一人ひとりの物語を丁寧に伝えたい」とライターの道へ。自身の家づくりやご近所トラブルの実体験に加え、現在は周囲へのインタビューを通じ、人間関係やキャリアなど女性の日常に寄り添った情報を発信している。

