果物を余すことなく活かす商品開発

搾汁後に残るハッサクの皮をコンフィに加工し、ドライフルーツ、ジャム、生チョコなどの商品へ展開
「きみのフルーツ」では、自社栽培の果物を活かした加工品づくりに力を入れている。ハッサクジュースやジャム、ドライフルーツ、果実を使った菓子類などへ商品展開を広げてきた。
その一例が、ハッサクの皮を活用した商品展開。「きみのフルーツ」では、自社栽培のハッサクを1本180mlに約6個分使用した、100%ストレートジュースを商品化している。その搾汁後に残る皮は、通常であれば廃棄されることも多いが、香りやほろ苦さといった個性が残る魅力的な素材だ。
そこで、皮を丁寧に下処理し、時間をかけて砂糖漬けにすることでコンフィとして再活用している。ドライフルーツや菓子類、生チョコなどへ展開。「きみのフルーツ」では、果肉・果汁・果皮、それぞれの特徴を見極めながら商品化することで、地域の果物に新たな価値を加えている。

出典:農林水産省「令和7年度 食料・農業・農村白書」第2章第2節 P95
「令和7年度 食料・農業・農村白書」では、こうした夫婦による経営体制、加工品開発への挑戦、EC販売による販路拡大、地域資源を活かした商品づくりなどが紹介されている。
代表者コメント
代表の吉瀬雄也さんは、今回の掲載に際して「農業は、作るだけでは続けていくことが難しい時代になっていると感じています。私たちは農業経験のないところからのスタートでしたが、栽培だけでなく、加工や販売、情報発信にも取り組むことで、和歌山の果物の魅力を全国へ届けたいと考えてきました。
農家が加工品をつくる意味は、畑で見てきた果物の個性や、育つ過程、その背景まで含めて商品に込められることにあると思っています。畑で育った果物にもう一度手をかけ、作り手としてその価値を伝えていくことは、小さな農園が農業を続けていくための大切な方法の一つです。今回、農林水産省の白書に掲載いただいたことを励みに、地域農業の未来につながる取り組みを続けていきたいです。」とコメントを寄せている。
小規模農家の新たな可能性を示した「きみのフルーツ」。今後の「食料・農業・農村白書」にも掲載された夫婦の挑戦に注目してみては。
農林水産省「令和7年度 食料・農業・農村白書」:https://www.maff.go.jp/j/wpaper/w_maff/r7/index.html ※第2章第2節 P95に掲載
「きみのフルーツ」公式HP:https://www.kimino-fruit.com
(Kanako Aida)
