本気の怒り
腹が立った私は「じゃあ、好きなもの食べれば? 病気になっても私は看病しないから」と言い、家を飛び出しました。
その日からは姉の家で過ごし、夫とは一切連絡を取らなかったのです。
2週間ほど経った頃、私は一旦家に帰ることに。
夫はすでに出勤していましたが、きれいに洗った鍋やお茶碗が並べられていました。
私が買った糖尿病予防のレシピ本が開かれていたため、夫が実際に作ってみたのだということが分かったのです。
夫の変化
夫は帰宅後「この本を見て、一食作るのにすごい大変なのが分かった。俺のために気を付けてくれてたのに……ゴメン」と謝ってきました。
後から聞いた話では、私がいない間に病院の再検査を受けていた夫。
健康診断から1ヶ月ほどしかたっていないのに、数値が少し改善していると言われたとか。
「妻が食事に気を付けてくれている」と話した夫に対し、医師は「糖尿病は食事の管理が本当に大変なんです。悪化する前の予防を続けましょう」と言ったそうです。
今では夫が進んで食事を作ることもあります。
私の本気の一言で、夫の意識が変わってくれたのなら『雨降って地固まる』だったのかもしれません。
【体験者:50代女性・フリーランス、回答時期:2026年5月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:RIE.K
国文科を卒業し、教員免許を取得。OLをしていたが、父親の病気をきっかけにトラック運転手に転職。仕事柄、多くの『ちょっと訳あり』な人の人生談に触れる。その後、結婚・出産・離婚。シングルマザーとして子どもを養うために、さまざまな仕事の経験あり。多彩な人生経験から、あらゆる土地・職場で経験したビックリ&おもしろエピソードが多くあり、これまでの友人や知人、さらにその知り合いなどの声を集め、コラムにする専業ライターに至る。

