多発性骨髄腫を発症すると、どこにどんな痛みを感じる?
腰の痛み
前述のとおり、骨がもろくなると椎体が潰れてしまい、圧迫骨折を起こしやすいことが知られています。圧迫骨折は腰の強い痛みを感じ、場合によっては動けなくなるほど痛むこともあります。
足の痛み
圧迫骨折によって神経が障害されると、足のしびれや痛みを生じる場合もあります。場合によっては足の筋力低下や、排尿障害、排便障害を合併することもあります。
また、多発性骨髄腫が腫瘤を作り脊髄を圧迫すると、足のしびれ、麻痺、排尿障害、排便障害などの症状が起こります。圧迫骨折と症状が似ていますが、この場合は早期に治療を行わないと両足の麻痺などが回復不可能な状況に陥るため緊急性が高く、早急な放射線照射などの治療が必要です。
胸の痛み
多発性骨髄腫では、体のあらゆる骨を破壊します。腰や背中が痛むこともあれば、肋骨、背骨、骨盤、大腿骨など、全身のあらゆる骨の痛みが起こります。
肋骨の病変は胸の痛みを生じます。肋骨が折れた場合は、骨折による激痛を感じることがあります。
「多発性骨髄腫の痛み」についてよくある質問
ここまで多発性骨髄腫の痛みなどを紹介しました。ここでは「多発性骨髄腫の痛み」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
多発性骨髄腫が進行するとどんな症状が現れますか?
鎌田 百合 医師
多発性骨髄腫は多彩な症状を引き起こします。代表的な症状に、骨痛、貧血、めまい、むくみ、しびれなどがあります。また、免疫を担当する形質細胞ががん化する病気のため、感染症を起こしやすいことも特徴です。
多発性骨髄腫の進行速度はどれくらいでしょうか?
鎌田 百合 医師
多発性骨髄腫の進行速度は、病気のステージや診断時の状況によって異なるため、一概には言えません。R-ISS分類という病期分類は、染色体異常、血清乳酸脱水素酵素(LDH)、血清アルブミン値、β2ミクログロブリン値で決定され、おおよその予後が推定されます。治療は、全身状態やステージなどを総合的に考え決定されます。医師とよく相談して治療を行いましょう。

