急性心不全の代表的な症状
代表的な症状は、突然の呼吸困難や強い息切れ、動悸、全身のむくみなどで、重症化すると肺水腫や意識障害を伴い生命に直結することが多いです。代表的な症状を以下で解説します。
呼吸困難
肺に血液がうっ滞することで呼吸困難が起こります。横になるとさらに悪化するため、体を起こして座位を保つことで一時的に楽になることがあります。しかしながら、根本的な改善には至りませんので、循環器科の早急な受診が不可欠です。急激に症状が進行することもあるので、自己判断での放置は危険です。早めの医療機関受診をお勧めします。
動悸
急性心不全の原因として不整脈が関連することが多く、動悸は代表的な症状の一つです。脈が極端に速い、乱れている、あるいは意識が遠のくような場合は危険です。深呼吸や安静で一時的に落ち着くこともありますが、改善しない場合は、循環器科や救急科を受診してください。突然の強い動悸は、致死性不整脈で心停止に直結することもあるため、緊急性が高い症状であることに留意してください。
全身のむくみ
心不全が進行すると血液の循環が滞り、足、顔、全身にむくみが起こります。特に、急激にむくみが進行する場合は急性増悪のサインです。まずは、塩分や水分を控え、下肢を高くして安静にしてください。多少症状が軽減することがありますが、根本的な対応にはならないため、速やかに循環器科を受診してください。
「急性心不全の予防」についてよくある質問
ここまで急性心不全の予防について紹介しました。ここでは「急性心不全の予防」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
心臓に良いトレーニングや運動はありますか?
佐藤 浩樹 医師
急性心不全を予防するためには、心臓に過度な負担をかけずに持久力を高める適度な運動が有効です。代表的なのは、ウォーキング、軽いジョギング、水中運動、サイクリングなどの有酸素運動で、一定のリズムで呼吸と心拍を保ちながら行うことが大切です。毎日20〜60分を目標としましょう。ただし、急に激しい運動を始めると逆に心臓に大きな負荷をかけるため、まずは医師に相談し、自分の体力や基礎疾患に合った強度を確認することが重要です。また、運動中に胸の痛みや強い息切れ、動悸などが出た場合は直ちに中止し、医療機関を受診しましょう。

