俳優の仲野太賀が主演を務めるNHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」(総合など)の第25回が28日に放送され、祝宴の最中に織田信長(小栗旬)が重臣たちを相次いで追放する衝撃の展開が描かれた。冷酷な信長の姿に視聴者は戦慄し、「地獄のリストラ相撲」と話題に。一方で、裏切りを疑いながらも死罪ではなく追放にとどめた判断には、信長なりの情けではないかという見方も広がり、SNSにはさまざまな反応が寄せられた。
「豊臣兄弟!」とは?
豊臣秀長(仲野)を主人公に、天下人となる兄・秀吉(池松壮亮)を補佐役として支えた弟の目線で戦国時代をダイナミックに描く大河。連続テレビ小説「おちょやん」や、「半沢直樹」「下町ロケット」「陸王」(以上、TBS)などのヒット作で知られる八津弘幸さんが脚本を担当する。
相撲で負けたら即追放
この日の放送で、着々と天下一統に近づく信長が、安土城完成を祝って宴を催した。居並ぶ重臣たちと酒を酌み交わし、能を堪能して上機嫌の信長は、シテを務めて初対面のあいさつを述べた土佐の国主・長宗我部元親(磯部寛之)に相撲は好きかと尋ねると、家臣の相撲を披露すると言い出す。指名されたのは、古参の重臣・林秀貞(諏訪太朗)と、森可成(水橋研二)の息子・森乱(市川團子)。あっけなく投げ飛ばされた秀貞に、信長は一族もろとも消えよと命じた。突然の非情な宣告に、場は一転凍りつく。続いて指名された佐久間信盛(菅原大吉)も敗れ、追放に。次に安藤守就(田中哲司)が呼ばれると、義理の息子である小一郎(仲野)が慌てて代理を申し出るが、守就はそれを固辞し、なすすべなく敗れて追放が言い渡された。
家臣団全員が息を飲んで取り組みを見守るなか、表情一つ変えずに相次いで追放を命じる信長の威圧感に戦慄する視聴者が続出。SNSには
「やべぇ、ホントに地獄な相撲大会やんか…」
「史上最凶の相撲をみた…」
「これ、指名解雇やないか」
「いやーリストラ相撲!」
「信長が相撲ハラスメントしてる」
「ノッブ目が怖いんだけど」
といったコメントがズラリと並んだ。
その冷酷さに、小栗が「鎌倉殿の13人」(2022年)で演じた、物語が進むにつれて闇落ちしていった主人公北条義時(小四郎)を重ねる大河ファンも少なくなく、
「急に小四郎ブラックモードのノッブ」
「小栗ノッブの黒目からかんっっっぜんにハイライトが消えております。危険ですかなり危険です。小四郎の時よりハイライトありません」
「これは『鎌倉殿の13人』の再放送ですか?」
などの反響も目立った。
一方、ドラマの終盤に、裏切られてから死罪にするのではなく、疑惑の段階で追放で済ませた信長の措置が、厳しいように見えて実は温情をかけたのではないかと妹の市(宮﨑あおい)が見抜くくだりもあったことを受け、
「恩ある家臣を斬りたくなかったのか…」
「信長なりの情けのかけ方…信長も人間だったのね」
「信長って役割に疲れ切ってそうに見える」
「織田信長を演じるしかないんだよなもう」
との書き込みも寄せられていた。

