俳優の仲野太賀が主人公の豊臣秀長を演じるNHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」(総合ほか)の第26回が7月5日に放送される。
大河「豊臣兄弟!」第26回「信長を笑わせろ!」(7月5日放送予定)【見所】
織田信長(小栗旬)は、土佐の国主・長宗我部元親(磯部寛之)との約束を翻し、労せずして四国を手中に収める。元親は激怒し、間を取り持った明智光秀(要潤)は苦しい立場に陥る。
そんななか、信長は甥の信澄(緒形敦)が長宗我部と内通して謀反を企てていると疑い、蟄居を命じる。光秀から事の顛末を聞き、信長の苦しみを察した羽柴小一郎長秀(仲野太賀)と秀吉(池松壮亮)は一家総出である計画を立て、信長と市(宮﨑あおい)を長浜城に招く。
大河「豊臣兄弟!」第25回(6月28日放送)ストーリー展開(ネタバレあり)
この日は、安土城完成を祝う華やかな宴の裏で、信長が林秀貞(諏訪太朗)、佐久間信盛(菅原大吉)、安藤守就(田中哲司)という重臣を次々と追放し、その苛烈な統治ぶりが描かれた。四国平定を任されていた元親との約束も突然覆され、板挟みとなった光秀は苦悩を深める。そしてラストでは、足利義昭(尾上右近)から「可討取信長候也(信長を討ち取るべし)」と記された密書が届き、「本能寺の変」へ向けて物語が大きく動き始めた。
【以下ネタバレ】
秀吉は蜂須賀正勝(高橋努)を西播磨の龍野城城主に任命。3年後に城持ちにするという秀吉との約束から15年を経て、宿願を果たした正勝は喜びをかみしめて改めて忠誠を誓い、龍野城を日本一の城にすると意気込みを見せた。しかし秀吉と小一郎は「それは無理じゃ」と笑い、地図上の安土城を指し示した。
天正8(1580)年、安土城の完成を祝う盛大な宴が催され、信長は重臣たちと酒を酌み交わしながら能に興じた。秀吉は小一郎に、重臣たちとともに信澄が列席していることが信長の器の大きさの証しだとささやく。信長は、謀反を起こして討たれた弟・信勝(中沢元紀)の遺児である信澄を殺さず、柴田勝家(山口馬木也)のもとで育てられた信澄は、いまや光秀の娘を娶って誰からも慕われる存在に成長したという。
能を終えた演者たちを信長が称賛すると、シテを務めた元親が面を外し「こたびは晴れてお目通りがかない、ありがとう存じまする」とあいさつ。信長から四国の切り取りの進捗を尋ねられ、順調であることを報告した。すると、信長は出し抜けに、家臣たちによる相撲を披露すると言い出した。指名されたのは、秀貞と森可成(水橋研二)の息子・森乱(市川團子)。あっけなく投げ飛ばされた秀貞に、信長は一族もろとも消えよと命じた。突然の冷徹すぎる宣告に、場は一転凍りつく。続いて指名された信盛も敗れ、追放に。次に守就が呼ばれると、義理の息子である小一郎が慌てて代理を申し出るが、守就はそれを固辞し、なすすべなく敗れて追放が言い渡された。
追放の理由を探る秀吉に、光秀が衝撃の事実を明かす。信盛は本願寺と、秀貞と守就は武田と内通していたと疑った信長がこの場を仕組んだという。しかし、小一郎から問い詰められた守就は疑惑を強く否定した。その後、信盛は高野山へ入り、秀貞は山城へ流れて2カ月後に他界した。
一方、守就は、息子・定治(森優作)が武田と通じていたことを突き止める。織田に下って以来続いた戦に疲弊した定治は、将来を悲観したと吐露。小一郎と秀吉は、戦や政から退けば信長も許すはずだと守就に説き、小一郎とともに暮らすよう提案するも、守就は羽柴家に迷惑が及ぶことを恐れ、息子の苦悩に気づけなかった己の落ち度を悔やみながら、羽柴家を後にした。
天正9年2月、信長は市の望みに応じて京で盛大な馬揃えを行い、その勢力を諸国の人々に示した。鳥取での戦に赴いていた秀吉の代わりに見物していた小一郎の前に、女物の装束をまとった元親が現れ、四国を1つにするのは土佐の大願だと述べると、平定のおりには土佐のうまい魚をふるまうと小一郎に約束した。
ほどなくして信長は元親との交渉役を務める光秀を呼び、元親による四国切り取りを認めないと急きょ方針を転換。「気が変わったのじゃ。うまく説き伏せよ」と冷淡に命じる信長の理不尽さに、悔しさをかみしめる光秀のもとに、ある人物からの文が届く。「可討取信長候也(信長を討ち取るべし)」と書かれたその文には、かつて光秀が仕えた足利義昭(尾上右近)の花押が記されていた。

