犬をリラックスさせる方法

1.日々のスキンシップ
犬は人との関係性が深い伴侶動物の中でも、特に社会性の高い動物だと考えられています。孤独な時間が長く続くと、犬にとって大きなストレスにつながることもあります。愛犬の孤独感を和らげることは、ストレスの軽減にも役立つでしょう。
とはいえ、飼い主さんが常に愛犬と一緒にいられるわけではありません。留守番をさせながらも、日常的に飼い主さんとの絆を築くことが大切です。そこで効果的なのが、毎日スキンシップの時間を作ることです。
誰にでもできる基本的なスキンシップが、優しく声掛けをしながら毛並みに沿ってゆっくりと撫でることでしょう。慣れてきたら、かかりつけの獣医師・動物看護師などに教わりながら、愛犬が気持ち良いと感じるようなマッサージを覚えるのも良いでしょう。
2.知育玩具や噛むおもちゃの活用
留守番後のスキンシップで孤独感を軽減させるのと同じくらい大切なのが、留守中の退屈予防です。留守中に、愛犬が夢中になれることを作ってあげましょう。
中におやつを隠しておき、愛犬が工夫しながらおやつを取り出す知育玩具がおすすめです。また犬は、噛むことでストレスを発散することもあります。飼い主さんの在宅中のひとり遊び用に、丈夫で安全な噛むおもちゃを与えるのも良いでしょう。
3.適度な運動の確保
犬は知的好奇心の高い動物で、体を動かしたり周囲を探索したりする欲求を強く持っています。これらの欲求を叶えられないと、犬はエネルギーを発散できずにストレスを溜めてしまい、攻撃的になる、夜中に吠え続けるなどの問題行動が出やすくなります。
散歩や遊びを通して、毎日適切な運動をさせましょう。犬にとって必要な運動量は、犬種や年齢、健康状態、性格などによって異なります。愛犬の様子をよく観察し、かかりつけの動物病院の協力なども得ながら、最適な運動量を見つけましょう。
4.質の高い睡眠の確保
犬にとっても睡眠はとても大切です。十分な睡眠は、体の疲れや高ぶった気持ちを落ち着かせます。しかし落ち着いて眠れない状態が続くと、心身の疲れが取れず、イライラしやすくなったり、日中の活動にも影響が出ることがあります。
静かで寝心地の良い寝床を用意し、日中にしっかりと運動や遊びをさせることで、安心して眠れる環境を整えてあげましょう。
5.飼い主の安定した態度
愛犬がストレスを溜めずにリラックスして過ごせる要素として、飼い主さんの安定した態度と精神状態も重要です。犬は、飼い主さんをよく観察し、心の揺れも鋭く察知できる能力があり、飼い主さんの気持ちに共感する能力もあることがわかっています。
そのため、飼い主さんが不安定な心理状態でいることは、愛犬のストレスにつながるのです。また、暮らしの中のルールやしつけについても、飼い主さんが常に一貫した態度で接することで、愛犬は安心して行動ができるようになるのです。
リラックスさせることが犬にもたらす効果

どんなに理想的な環境で暮らしていても、まったくストレスを感じずに暮らせる犬はおそらくいないでしょう。どんなに理想的な環境でも、ストレスを完全に排除することは不可能です。
ストレスが溜まることで、犬は体調を崩したり、人と一緒に暮らすことが難しくなるような問題行動を引き起こしたりします。大切なのは、愛犬がストレスを溜め込まないよう、飼い主さんが上手に発散や回復の機会を作ってあげることです。
リラックスすると副交感神経の働きが優位になり、ストレスで上がっていた心拍数や血圧、そして緊張感などが落ち着いてきます。体の余計な緊張がほどけ、ゆっくりと眠れることで、心身を休めやすくなるのです。また、飼い主さんがリラックスさせてくれることで、愛犬からの信頼感も強まっていくことでしょう。

