近年、女の子の名付けでは、古くから親しまれてきた漢字や、日本語らしい響きを取り入れた古風な名前「古風レトロネーム」が人気を集めています。5月生まれの名付けでは、春から初夏へと移り変わる季節に合わせて、自然や草花、光を連想させる名前が多く見られました。また、古典的な印象のある漢字を取り入れた名前も人気となっていました。
今回は、2026年5月生まれの女の子に多く用いられていた、古風な雰囲気のある人気漢字に注目。実際の名付け例とともに紹介します。
乃
2026年5月の月間漢字ランキングで1位となった「乃」。年間漢字ランキングでは2024年5位、2025年6位と、近年高い人気を保っている漢字です。実際の名付けでは「陽菜乃」・「柚乃」・「乃愛」・「想乃」・「菜乃華」・「結乃」などが見られ、92種類ものバリエーションがありました。
「乃」は、古くから日本語の中で使われてきた漢字で、名前に用いると古風で日本らしい印象を与えます。5月の月間名前ランキング16位の「陽菜乃」は、「陽」が太陽の光や明るさを、「菜」が若菜や植物を連想させます。「柚乃」の「柚」は、果実や自然を感じさせる漢字です。「結乃」の「結」は、人とのつながりや絆を表します。
「乃」を用いた名前には、古風な雰囲気に加えて、自然や人とのつながりを大切にしてほしいという思いが込められているケースが多いようです。
葉
「葉」は、2026年5月の月間漢字ランキングで12位にランクイン。年間漢字ランキングでは2024年14位、2025年12位と、安定した人気があります。実際の名付けでは「彩葉」・「瑞葉」・「絃葉」・「柚葉」・「琴葉」・「音葉」・「鈴葉」などが見られ、47種類のバリエーションがありました。
「葉」は、植物の葉を表す漢字です。草木の成長や自然を連想させることから、健やかな成長への願いがうかがえる名前に用いられることが多い漢字です。5月は木々の緑が目立ち始める時期でもあり、「葉」の持つ自然の印象とも重なります。
また、名前の終わりに「葉」を用いた「葉止めネーム」は、近年の古風レトロネームの中でも人気のある命名スタイルの一つです。月間名前ランキング3位の「彩葉」は主に「いろは」とよまれ、日本語に古くから伝わる「いろは歌」を思わせる古典的な響きがあります。
「葉」を用いた名前には、「自然のようにのびのびと成長してほしい」・「人の心に響くような魅力を持ってほしい」という願いがうかがえます。

