叱るだけで終わらせたくなかった
私は娘と2人きりになった時、なぜ隠したのか聞きました。
すると下を向いたまま、「半分こしてくれなかったのが、悔しかった」「思わず取っちゃった」と泣き始めました。
その姿を見て、ただ怒るだけではいけないと思いました。
姉弟間の小さなトラブルだからよかったものの、もしこれがお友達の物や、お金だったら大変です。
“バレなければいい”になってしまわないよう、きちんと向き合わなければと感じました。
娘は泣きながら、「ちゃんと返して謝る」と言いました。
そして息子に「隠しちゃった、ごめんね」とシールを返したのです。
弟の反応と私の考え
すると息子は、驚くほどあっさり「いいよ! 半分こしよう!」と笑いました。
怒るわけでも、責めるわけでもなく、その場でシール交換が始まったのです。
娘は何度も「ごめんね」と言いながら泣いていました。
私はその様子を見ながら、彼女のことを勝手に心配しすぎていたのかもしれないと思いました。
悪いことをしてしまった娘ですが、彼女なりに自分がしたことの重さを理解し、逃げずに謝りました。
自分の失敗と向き合いながら、成長している途中なのだと感じました。
親としては、つい「悪いことをしたから叱る」で終わらせたくなります。けれど、本当に大切なのは、そのあと子どもがどう向き合おうとしているかを見守ることなのかもしれません。
子どもの成長だけでなく、親である私自身の関わり方についても考えさせられた出来事です。
【体験者:40代・筆者、回答時期:2026年6月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:大空琉菜
受付職を経て、出産を機に「子どもをそばで見守りながら働ける仕事」を模索しライターに転身。 暮らしや思考の整理に関するKindle書籍を4冊出版し、Amazon新着ランキング累計21部門で1位に輝く実績を持つ。 取材や自身の経験をもとに、読者に「自分にもできそう」と前向きになれる記事を執筆。 得意分野は、片づけ、ライフスタイル、子育て、メンタルケアなど。Xでも情報発信中。

