サッカー日本代表を2002年W杯日韓大会で16強に導いた元日本代表監督、フィリップ・トルシエ氏が30日、自身のXを更新。同日(日本時間30日)に米テキサス州ヒューストンで行われたW杯決勝トーナメント1回戦で、強豪ブラジル代表に1-2で逆転負けを喫した日本代表について言及した。
日本代表(FIFAランキング18位)は、ブラジル代表(同6位)を相手に前半を1-0のリードで折り返したものの、後半11分に同点ゴールを許すと、後半アディショナルタイムに途中出場のFWガブリエル・マルティネッリに痛恨の決勝ゴールを奪われ、ベスト16進出はかなわなかった。
「乗り越えるべき最後の壁がある」
トルシエ氏は「日本は胸を張ってこのワールドカップを去ることになりました。ブラジル戦において、勝敗を分けたのは才能や組織力ではなく、選手層の厚さでした」と指摘。「後半、日本はこれまでと同じ攻撃のプレッシャーを維持するだけの戦力を失ってしまいました」と分析した。さらに「この誇り高き敗退は、このチームがどれほど成長したかを浮き彫りにすると同時に、世界のトップクラスと渡り合うためにまだ乗り越えるべき最後の壁があることも示しています。がんばれ、日本!」とエールを送った。
この投稿に対し、X上では多くのファンから反応が寄せられている。トルシエ氏の意見に同意する「まさに、そう」という声や、「やはり三苫、南野、遠藤、久保抜きはかなり痛かった」と主力の不在を悔やむコメントが集まった。
また、アジア圏のユーザーからは「準々決勝、果ては準決勝にふさわしい一戦だ。ブラジルが単純に優れたチームだ。日本は懸命でフェアに戦った。彼らは自国だけでなくアジア全体の高いクオリティの代表として、名誉と誇りを全く損なうことなく帰国する」や「反論しにくい。彼らがブラジルに対して見せた粘り強さは、彼らのシステムがどれほど進化してきたかの証左だ。このキャンペーンは基盤がしっかりしていることを証明した;今はただ、その深みをスケールアップするだけだ。それでも誇らしい1章だ」など、日本の戦いぶりを称賛しつつも選手層の課題に共感する意見が目立つ。さらに、「2002年の時もすごかったです。今も日本を見てくださってありがとうございます」と、今なお日本サッカーを気にかける元監督への感謝の言葉も多く寄せられている。
トルシエ氏は1955年3月21日生まれ、フランス・パリ出身。現役時代はディフェンダーとして活躍し、引退後は指導者に転身。コートジボワールやナイジェリアなどの代表監督を歴任し、98年に日本代表監督に就任。2000年のシドニー五輪で8強、同年のアジア杯で優勝、02年日韓W杯では日本を史上初の16強(決勝トーナメント進出)に導いた。その後はカタール代表やモロッコ代表、ベトナム代表などの監督を務めた。
