「法律用語にはない…」国旗損壊罪の“予防的立法事実”とは?弁護士が「本末転倒」と語るわけ

「法律用語にはない…」国旗損壊罪の“予防的立法事実”とは?弁護士が「本末転倒」と語るわけ

●保護法益=「国旗を大切に思う国民感情」なら「国が努力すべき」

━━このような予防的な取り締まりは、どのような影響をもたらしますか。

法案を推進する自民党内の反対意見の背景には、日の丸の取り扱いを刑罰で規制することが、かえって国民に「日の丸に関わらないほうがよい」という感情を植え付けるのではないかという懸念があります。

保護法益を「国旗を大切に思う国民感情」と位置づけるのであれば、その感情は、国民の間に自然と育まれるよう、国が努力すべきものです。それにもかかわらず、刑罰によって維持しようとするのでは、本末転倒です。

この法案は、結局のところ、不敬の取り締まりにほかならないと考えています。

【取材協力弁護士】
猪野 亨(いの・とおる)弁護士
札幌弁護士会所属。離婚や親権、面会交流などの家庭の問題、DVやストーカー被害、高齢者や障害者、生活困窮者の相談など、主に民事や家事事件を扱う。
事務所名:いの法律事務所
事務所URL:https://law-ino.com/

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