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【闘病】「自分は大丈夫」が一番危ない。43歳FPが語る大腸がんと人工肛門の現実

【闘病】「自分は大丈夫」が一番危ない。43歳FPが語る大腸がんと人工肛門の現実

人工肛門と共に生きる選択。保険のプロが伝えたい大腸がんの現実

人工肛門と共に生きる選択。保険のプロが伝えたい大腸がんの現実

編集部

抗がん剤治療から手術に至った経緯を教えてください。

中村さん

8月末に一時退院した後、本格的な抗がん剤治療をスタートし、約2ヶ月半にわたって投与しました。最初は副作用もあまりなかったのですが、後半になって副作用の症状が出てきました。特に辛かったのはしびれで、服が皮膚に触れただけで全身に痛みが走るほどでした。しかし、抗がん剤がよく効き、腫瘍が縮小し、12月にダビンチ(ロボット)手術を行いました。6時間に及ぶ手術で、S状結腸・盲腸・膀胱の一部・神経の一部を切除しましたが、なんとか人工膀胱になることはなく終えました。

編集部

現在、人工肛門はどのような状況ですか?また、再発リスクについて先生からはどのように説明を受けていますか?

中村さん

当初は一時的な人工肛門で、がんを切除した後に戻す予定でした。しかし、実際には切除した部分がかなり長く、もともと私の腸が人より少し短いこともあって、つなぎ合わせた場合のリスクが高いと判断しました。人工肛門を外した場合に1日30〜40回トイレに行くようになった方の話も聞いていたので、仕事も含めた生活の質を考えると、このままの方が安定していると自分で判断し、先生にも相談して今も人工肛門のままにしています。現在は障害者申請をしている状況です。術後、2026年1月にypStageⅡ(手術前に化学療法(抗がん剤)や放射線治療を行った後、摘出された組織の病理検査に基づいて判定された進行度)と診断され、再発リスクについては、リンパ節転移・遠隔転移はないが周囲の臓器への局所浸潤があったため「比較的高い部類」と言われています。

編集部

術後にガーダントリビール検査(血液中のがん由来の遺伝子を調べ、治療選択の参考にする検査)を受けられたとのことですが、どのような検査でしょうか?

中村さん

先生から提案していただいた検査で、血液中に流れているがん由来のDNA(ctDNA:血中循環腫瘍DNA)を検出するものです。大腸がんを切除できたとしても、手術後も体内に微量ながん細胞が残っていることがあり、それを「微小残存病変(MRD)」と呼ぶそうです。この検査では、血液から早期に検出することで、再発の兆候を画像で異常が出るより前の段階で察知できるようです。アメリカに送って検査するもので、私が行った病院では30万円程度の自費診療でした。結果は約2週間で「異常なし」と返ってきて、すごく安心できました。その後のCT検査でも現時点では異常は見つかっていません。私の場合はたまたま入っていたがん保険2社からこの検査費用が給付されましたが、生命保険系のがん保険では支払われないことが多いです。

編集部

保険業15年のプロとして、自身のがん体験を経て感じたことと、読者へのメッセージを教えてください。

中村さん

保険会社からもらっている情報と実際の医療現場は全然違うと痛感しました。自費診療の検査や治療はこれからも増えていくので、保険を扱う人が何が給付されて何が出ないかを正確に知って提案できないといけないと感じています。そして何より、健康に自信があっても大腸カメラは必ず受けてほしいと思います。私の投稿を見て初めて大腸カメラを受けた40〜50代の方から「ポリープが3つ見つかり、がんになりかけのものもあった、行ってよかった」というメッセージをいただいたことがあります。その方の命を救えたかもしれないと思うと、発信を続ける意味があると感じています。

編集後記

大腸がんと聞くと、高齢者の病気という印象を持つ人もいるかもしれません。しかし中村さんは43歳で発症し、半年以上続く腹痛や便秘をきっかけに診断へと至りました。さらにDICという重篤な合併症を乗り越え、現在は人工肛門と共に生活されています。印象的だったのは、「元の体に戻すこと」だけを目指すのではなく、自身の仕事や生活の質を考えたうえで、人工肛門を維持する選択をしたことです。がん治療は病気と向き合うだけでなく、その後の生き方やお金の問題とも向き合うことになります。中村さんの体験が、症状を放置しないことや検診を受ける大切さを考えるきっかけとなりましたら幸いです。

なお、メディカルドックでは病気の認知拡大や定期検診の重要性を伝えるため、闘病者の方の声を募集しております。皆さまからのご応募お待ちしております。

配信元: Medical DOC

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