結婚を前提に付き合っていた彼と同棲していたときの話です。当時の私は、「このまま彼と結婚するんだろうな」と将来を思い描いていました。ただ、ひとつだけ気になっていたことがありました。それは、彼宛てにたびたび届く封筒です。とはいえ、当時は「何かの手続き書類だろう」くらいに考えていたのですが……。
気になっていた謎の封筒
彼宛てに届いていた封筒の差出人は役所でした。私は税金や手続き関係の書類だろうと思い、届くたびにそのまま彼へ渡していたのです。
最初は特に気にしていなかったのですが、同じような封筒が何度も届くため、「何の書類だろう?」と思ったことはあります。しかし、プライバシーに関わることだと思い、詳しく聞くことはありませんでした。
ところが、ある日の夜。その封筒の意味を知ることになったのです。
突然告げられた借金の事実
その日、帰宅した私を待っていたのは、正座をした彼でした。いつになく真剣な表情に嫌な予感がしました。
そして彼は、重い口を開いたのです。
「実は……借金があるんだ」
突然の告白に、私は言葉を失いました。さらに話を聞くと、借金の返済に追われるうちに住民税の支払いも滞ってしまったそうです。その結果、差し押さえの手続きが進み、銀行口座からお金を引き出せなくなっているというのです。
役所から届いていた封筒は、その件に関する通知でした。
なぜもっと早く話してくれなかったのか。隠されていたことが何よりショックでした。
正直、このまま付き合い続けていいのだろうかという思いも頭をよぎりました。しかし、すでに同棲していたこともあり、すぐに答えを出すことはできなかったのです。

