サッカー・ワールドカップ(W杯)は6月30日、米ニューヨークで決勝トーナメント1回戦が行われ、2大会ぶり3度目の制覇を狙うフランス(I組1位)がスウェーデン(F組3位)に3-0で完勝し、2回戦(16強)へ駒を進めた。
フランスの絶対的エースが、大舞台でまたしても異次元の決定力を見せつけた。キリアン・エムバペが圧巻の2ゴールを奪う活躍で、スウェーデンを粉砕。これで今大会の得点数を「6」に伸ばし、リオネル・メッシ(アルゼンチン)と並び得点ランキングのトップタイに浮上した。さらに、自身のW杯通算得点も「18」に到達。歴代最多を誇るメッシの記録(19得点)まであと「1」と肉薄しており、新旧スーパースターによる歴史的なデッドヒートが大会の熱気を最高潮に高めている。
一方で、この試合の結果は、ひとつの残酷な現実を浮き彫りにした。スウェーデンが敗れたことにより、過酷なグループリーグを勝ち抜いた「F組」の進出チームが、決勝トーナメント1回戦で全滅することとなったのだ。
同組からは、オランダ(F組1位)がモロッコと1-1の死闘の末にPK戦(2-3)で涙をのみ、日本(F組2位)も優勝候補ブラジルを相手に先制しながら、後半アディショナルタイムの被弾で1-2の逆転負けを喫していた。
大会前の抽選会直後から「死の組」と恐れられ、くじ運の悪さが指摘されていたグループF。極限のプレッシャーの中で行われたグループリーグの激闘が心身を削ったのか、あるいは決勝トーナメントで立ちはだかった強豪たちの壁が高すぎたのか。いずれにせよ、今大会屈指の激戦区を生き抜いた3カ国すべてが32強で姿を消すという、なんとも非情な結末となった。
