「強皮症」はどのような基準で診断される?受診の目安となる症状も解説!【医師監修】

「強皮症」はどのような基準で診断される?受診の目安となる症状も解説!【医師監修】

強皮症の診断基準についてよくある質問

強皮症の診断基準についてよくある質問

早期診断のサインとなる症状はありますか?

強皮症は、レイノー現象が早期診断に大きく関わります。

レイノー現象は、寒い場所に行ったり冷たい物に触れたりした際に、手指の血流が低下し、白色や紫色に変化する症状です。しびれや痛みを伴うこともあり、強皮症の初期症状として多くみられます。

また、手指のむくみ感や腫れぼったさも、初期によくみられる症状です。朝に手がこわばる、指輪が入りにくくなったなどの変化から気付くケースもあります。

さらに、皮膚のつっぱり感や硬さ、指先の小さな傷や潰瘍、爪周囲の出血点なども早期診断につながる重要な所見です。

そのほか、空咳や息切れ、胸焼け、疲れやすさなどがみられる場合もあります。

強皮症の診断確定までにはどのくらいの期間がかかりますか?

強皮症の診断までにかかる期間には個人差があります。

典型的な皮膚硬化や自己抗体陽性がみられる場合は、早期に診断へ至ることがあります。一方で、初期にはレイノー現象や手指のむくみだけしか症状が現れないケースもあり、診断までに時間を要することも少なくありません。

特に、限局皮膚硬化型全身性強皮症は進行がゆるやかなことが多く、数年かけて徐々に特徴的な症状がそろう場合もあります。

また、強皮症は症状だけで確定できる病気ではなく、自己抗体検査や胸部CT、呼吸機能検査、心エコー検査などを組み合わせながら総合的に診断します。そのため、複数回の通院や経過観察が必要になることもあります。

ただし、現在はACR/EULAR2013分類基準などによって、以前より早期診断しやすくなっています。レイノー現象や手指腫脹の段階で専門医へ相談することで、早い段階から検査や治療につなげられる可能性があります。

編集部まとめ

編集部まとめ

強皮症の診断は、皮膚硬化やレイノー現象などの症状に加え、自己抗体検査や画像検査、呼吸機能検査などを組み合わせながら総合的に判断します。

初期にはレイノー現象や手指のむくみなど軽い症状のみの場合もありますが、進行すると肺や心臓、腎臓などの内臓障害を伴うことがあります。そのため、気になる症状がある場合は早めにリウマチ膠原病内科や膠原病内科を受診し、必要な検査を受けることが大切です。

参考文献

『全身性強皮症診断基準・重症度分類・診療ガイドライン』(日本皮膚科学会ガイドライン)

『全身性硬化症(強皮症)の分類基準』(愛知県医師会)

配信元: Medical DOC

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