実は違う?健康状態に合わせて選ぶ「マヨネーズ」の“2つの確認ポイント”【医師解説】

実は違う?健康状態に合わせて選ぶ「マヨネーズ」の“2つの確認ポイント”【医師解説】

マヨネーズは身近な調味料ですが、商品によって原材料や製造方法、栄養成分にはさまざまな違いがあります。そのため、「どれを選んでも同じ」と考えるのではなく、自分の目的や健康状態に合わせて選ぶことが大切です。例えば、素材にこだわりたい方は卵や油の品質に注目し、体重管理や生活習慣病が気になる方は栄養成分表示を確認するとよいでしょう。この記事では、マヨネーズ選びで確認したい原材料や製造方法のポイントに加え、健康状態やライフスタイルに応じた選び方についてわかりやすく解説します。

中路 幸之助

監修医師:
中路 幸之助(医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター)

1991年兵庫医科大学卒業。医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター所属。米国内科学会上席会員 日本内科学会総合内科専門医。日本消化器内視鏡学会学術評議員・指導医・専門医。日本消化器病学会本部評議員・指導医・専門医。

マヨネーズの選び方の基本|原材料・製造方法に注目する

これまでの情報を踏まえ、マヨネーズの選び方をより具体的に考えていきましょう。基本となるのは、パッケージに記載された原材料と、メーカーがどのような考えで製品を作っているかという製造方法に注目することです。どのような素材から、どのように作られているかを知ることで、自分にとって最適な製品を選びやすくなります。

原材料の質に注目した選び方

マヨネーズの風味と品質に直結するのが、主原料である卵と油の質です。卵については、鶏の飼育環境に配慮した平飼い卵や、鮮度にこだわった国産卵などを使用した製品は、卵黄のコクが深く、風味が豊かな傾向があります。また、油については前述のとおり、酸化しにくいオレイン酸を多く含む油(ハイオレイック種のひまわり油や菜種油など)を使用した製品は、保存性と風味の安定性の面で一定の優位性があります。

原材料がシンプルであるほど、余計な添加物が少ない傾向にあります。「植物油脂、卵黄、醸造酢、食塩」といったシンプルな構成の製品は、素材本来の味を楽しみたい方や、添加物の摂取をなるべく避けたいと考える方に向いているといえます。

製造方法の違いが品質に影響する理由

マヨネーズの製造には、「乳化」という工程が極めて重要な役割を果たします。乳化とは、本来混じり合わない水(酢)と油を、卵黄に含まれるレシチンなどを乳化剤として均一に混ぜ合わせる技術です。この工程の精度によって、食感のなめらかさや安定性が決まります。手作りマヨネーズと市販品の食感の違いも、主にこの乳化技術の差によるものです。

製造過程で低温管理を徹底している製品や、鮮度の高い素材を使用していることを明示している製品は、品質の安定性が高い傾向があります。製品のパッケージや公式サイトに記載されたメーカーの製造方針やこだわりも、品質を判断するうえでの有益な参考情報になります。

健康状態別のマヨネーズ選び方|目的に合わせた選択肢

マヨネーズを選ぶ基準は、すべての人に共通するものではなく、個人の健康状態やライフステージ、食生活の目的によって異なります。ダイエット中の方、生活習慣病が気になる方、あるいは純粋に食材の風味を大切にしたい方など、それぞれのニーズに応じた選択の視点が必要です。

ダイエット中や体重管理をしている方への視点

ダイエット中の方が総摂取カロリーを抑えたい場合、カロリーハーフ製品を選ぶこと自体は、選択肢として一定の合理性があります。ただし、前述のとおり使用量が無意識に増えてしまっては効果が薄れます。カロリーハーフ製品を使う場合でも、大さじ1杯など、1回あたりの使用量をきちんと計量し、意識することが成功の鍵です。

また、油の種類にも着目するとよいでしょう。脂質の中でも、エネルギーとして消費されやすいとされる中鎖脂肪酸(MCTオイル)を含む製品や、オレイン酸が豊富な菜種油を使った製品は、脂質の代謝という観点から選ばれることもあります。自身の体質や目的に合った選択に迷う場合は、管理栄養士や内科の医師に相談しながら選択することも、必要に応じて検討する価値があります。

生活習慣病が気になる方や血糖値を管理している方への視点

糖質制限を意識している方や血糖値の急上昇を避けたい方は、カロリーハーフ製品の栄養成分表示で「炭水化物」の量に特に注意が必要です。カロリーを抑えるために糖質(でんぷんや甘味料)が増えているケースがあるためです。このような方には、脂質は多くても糖質量が極めて低い通常のマヨネーズを、量を守って少量使用する方法が適している場合があります。

コレステロール値を気にする方は、卵黄の量に注目しがちですが、近年の研究では食事から摂取するコレステロールが血中コレステロール値に与える影響は、従来考えられていたよりも個人差が大きいとされています。特定の食品を避けることよりも、食事全体の脂質バランス(特に飽和脂肪酸やトランス脂肪酸の摂取量)を意識することがより重要です。不明な点は主治医の指示に従いましょう。

配信元: Medical DOC

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