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娘の熱より仕事を優先した過去。「あの時ね」病児保育のドアの向こうで娘が『諦めていたこと』にグサリ

娘の熱より仕事を優先した過去。「あの時ね」病児保育のドアの向こうで娘が『諦めていたこと』にグサリ

筆者の友人A子は子どもが熱を出すたびに病児保育を頼り、「今日だけ」と言い聞かせながら仕事を優先し続けていましたが、高校生になった娘がぽつりと話してくれた一言とは……?

「今日だけ」と言い聞かせて

仕事を休めない日に娘が熱を出すと、私は病児保育に連絡を入れました。

大事なプレゼンがある。外せない会議がある。

そのたびに理由はありました。
預けるたびに「今日だけ」と自分に言い聞かせながら、保育室のドアを後にします。

罪悪感がなかったわけではありません。
でも娘は泣いたり、わめいたりしませんでした。
「ママ、行ってらっしゃい」と言って、私を送り出してくれたのです。

娘は受け入れてくれている。そう思うと、少しだけ気持ちが楽になりました。

聞かなかった、本音

あれから十数年、娘が高校生になったある夜、ふとした会話の流れで私は言いました。「小さいころ、病児保育によく預けてごめんね」と。

娘はしばらく黙ってから、静かに口を開きました。

「うん。熱があるとき、早く迎えに来てほしかったな」

責めるような口調ではありませんでした。
ただ、本音を話してくれただけ。それがかえって、胸に深く刺さりました。

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