優しい対応
それから駅員さんは、私を駅務室へ連れて行き、「お怪我はありませんか? 怖かったですね」と優しく声をかけてくれました。
張り詰めていた気持ちがそこで一気に緩み、私はしばらく言葉が出ませんでした。
そして駅員さんは、私が少し落ち着くと、「防犯カメラの映像をもとに、後からでも被害届は出せます。映像提供も協力しますからね」とも言ってくれたのです。
忘れられない出来事
泣き寝入りしなくていい、自分は悪いことはしていないのだ、という事実に、私は心の底から救われました。
世間の冷たさに絶望しかけたけれど、ああいう場面でちゃんと声を上げてくれる人がいることにホッとして、涙が止まりませんでした。
あのとき声をかけてもらえたことは、今でも忘れられません。
私も、困っている人を見かけたら、見て見ぬふりはせず、手を差し伸べたいと思いました。
【体験者:20代・女性会社員、回答時期:2026年5月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。

