ふとした瞬間に感じる猫のカッコいい一面
1.軽やかなジャンプ力
猫は、自分の体高の5倍程度の高さの場所にも、軽々と飛び乗ることができるほどのジャンプ力を持っています。我が家の愛猫も、助走をすることなく、そして音も立てずに、冷蔵庫や棚、レンジフードの上などに飛び乗っては、よく室内を眺めています。
猫の脚、特に後ろ脚には、瞬発力に適した速筋が発達しており、柔軟な背骨と共に見事なジャンプ力を実現しています。それでいて、猫の体型はがっしりしすぎることなく、スマートでしなやかです。この美しさと力強さの共存している体を、本当にカッコいいと感じている方も多いのではないでしょうか。
2.瞬時に切り替える精神力
ご存知の通り、猫は1日のうちの大半をうとうとしながら過ごすことが多いです。これは、いざというときに、持てる力の全てを遺憾なく発揮できるよう、体力を温存しているためだと言われています。
そして何よりカッコいいのが、「いざ」という瞬間が訪れたときの切り替えの速さです。たとえうとうとしていたとしても、人には聞こえないような微かな虫の羽音などに反応して目をカッと見開き、姿勢を低くして息を潜めながら狙いを定めます。
まったりと椅子の上でくつろいでいるとき、窓の外に鳥などがやってくると、ぱっと身構えて「カッカッカッカッカッ」といった猫特有のクラッキングという鳴き方をしながら、真剣な表情で狙いを定めることがあります。その切り替えの速さは、脱帽ものです。
3.忍者のように忍び寄る歩き
犬や猫の足の裏には肉球があり、パッドとして緩衝材のような役割を担っています。しかし犬が歩くときには足音が聞こえやすいのに対し、猫は足音を立てずに歩きます。
この違いは、爪の構造も関係しています。犬の爪は常に出たままですが、猫は普段、爪を引っ込めて指の間に隠しているため、歩いても爪が床に着きにくく、足音を立てずに移動できるのです。
さっきまで隣の部屋でくつろいでいたのに、いつの間にか愛猫が足元に来ていてびっくりしたというのは、多くの飼い主さんが経験されていることではないでしょうか。これも、猫のカッコいい一面だと感じる方は多いでしょう。
4.深い集中力
猫は、気持ちの切り替えが早いだけではありません。いざとなると、とても深い集中力を発揮します。今まで甘えて撫でられていたとしても、何か気になるものを見つけると、飼い主さんには見向きもせずに集中します。
飼い主さんも「自分から甘えに来たくせに」などと思いながらも、甘えていたときとは全く異なる真剣で真面目な表情の愛猫を見て、「猫らしくてカッコいい!」などと感じてしまうことも多いのではないでしょうか。
5.仲間への押しつけがましくない気遣い
甘えたいときには自分から寄ってきて、何か気になるものを見つけるとぱっと気分を切り替えてそちらに集中してしまう。そんな猫の姿を想像すると、自分勝手なように思うかもしれません。しかし、猫にもちゃんと社会性は備わっています。
猫にとって、飼い主さんやその家族は、同じ縄張り(生活空間)を共有している存在です。飼い主さんは、食事や身の回りの世話をし、一緒に遊び、具合が悪いときには看病をするため、猫と飼い主さんの間には少しずつ信頼関係が築かれていきます。
そのため、猫は飼い主さんやそのご家族の様子を、さりげなくよく観察しています。そして何かいつもと様子が違うことに気づくと、そっと寄り添ってくれるように感じられる行動をとることがあります。
積極的に何かをしてくれるわけではないのに、そばにいてくれるだけで、飼い主さんはなんとなく力づけられる気がするものです。そんな、さりげない気遣いに思える猫の行動も、猫の内面的なカッコ良さを感じられる一面ではないでしょうか。
猫に垣間見えるカッコ良さの正体とは!?
ふとした瞬間に猫がカッコいいと感じる一面をご紹介してきました。全てではなくても、いくつかは共感していただける面があったのではないでしょうか。
猫のカッコ良さは、身体能力や見た目だけではありません。気持ちを素早く切り替える力や、仲間を思いやるように見える行動にも、猫のカッコ良さが垣間見えます。つまり、身体面だけでなく内面的にも、猫は私たちに「カッコいい」と思わせる要素を持っているのです。
こういった猫の行動が素直にカッコ良く思える大きな要因は、猫に邪心がないことではないでしょうか。少なくとも猫は、人間のように「こうすればよく思われるだろう」などと打算的に振る舞っているようには見えません。余計な自己顕示欲を感じさせず、いつも真剣で大真面目に、そして自分の感情に忠実に行動しているからこそ、猫は私たちに「かわいい」と思われたり「カッコいい」と思われたりするのだと思います。

