猫のヒゲにはどんな役割がある?
猫のヒゲは、簡単にいえば状況を感知するセンサーのようなもの。獲物の存在を察知できるのも、細く不安定な場所を器用に歩けるのも、ヒゲが大きな役割を果たしています。
顔をよく観察すると、口周りだけでなく、目の上や頬にまで生えていることが分かります。これらのヒゲも、周囲の状況を把握するために役立っています。
さらに、ヒゲはセンサーとしてだけでなく「気持ち」を表現するのにも使われています。
ここからは、ヒゲの状態別に、猫がどんな気持ちでいるのかを見ていきましょう。
【3つの状態別】ヒゲから読み取れる猫の気持ち
1.「前」に広がっているときは「好奇心や集中」の気持ち
ヒゲが前に勢いよく広がっている状態は、何かに強く興味を引かれていたり、遊びに集中していたりするときによく見られます。
その際、目の瞳孔もはっきりと開き、耳もピンと立った様子をしていることから、五感で反応していることが伺えます。
筆者の愛猫も、筆者が猫じゃらしを取り出した途端にヒゲが前に向くので、見ていてとても分かりやすいです。遊びへの期待や、ほどよい緊張感が伝わってきます。
2.「後ろ」に反っているときは「不安や警戒」の気持ち
顔にぴたっと沿うように、ヒゲを後ろ向きにしているときは、不安や警戒の気持ちが強まっているサインです。
動物病院での診察や大きな雷の音など、猫にとって「イヤな出来事」が起きているときによく見られます。
このとき耳の状態にも変化が表れ、通称イカ耳といわれる、頭にぴったりと張り付いた姿になります。自分の体を少しでも小さく見せることで、身を守ろうとしているのです。
また、ヒゲが前に広がっているときと同じように、瞳孔が大きく開くことがあります。
3.「下」に垂れているときは「穏やか」な気持ち
ヒゲがゆったりと垂れ下がっているときは、ひなたぼっこやくつろいでいる最中など、警戒する必要のない穏やかな時間を過ごしていることが多いでしょう。
口元の筋肉がゆるむとヒゲは自然と下向きになり、顔全体の力が抜けています。目を細めたり半開きにしたりすることも多く、穏やかな雰囲気が伝わってきます。
ただし、ヒゲが下向きだからといって、必ずしもリラックスしているとは限りません。食欲もなく元気のない様子が見られる場合は、体調不良が隠れている可能性もありますのでご注意ください。

