鼻整形は、鼻を高くする、細く整えるといった見た目の変化を目的に行われることが多い施術ですが、実際には骨や軟骨の構造を踏まえて設計する必要がある繊細な施術でもあります。症例によっては難易度が大きく変わり、高度な技術が求められるケースもあります。本記事では、鼻整形における高難易度症例の特徴について、BIKAN CLINIC院長のパク・クァンミン先生に話を聞きました。
※2026年5月取材。

監修医師:
パク・クァンミン(BIKAN CLINIC)
韓国の慶熙大学校医学部を卒業。バウム美容外科院長、フロムビー整形外科院長、ブラウン整形外科院長、シンミアン整形外科院長を歴任。その後、日本の医師免許も取得し、日本でBIKAN CLINICを開院し、院長に就く。
鼻整形にはどんな方法があるの?
編集部
鼻整形では、どのような悩みに対応できますか?
パク・クァンミン先生
鼻が低い、鼻筋が通っていない、鼻先が丸い、全体のバランスが気になる、鼻呼吸がしにくいなど、さまざまな悩みに対応できます。鼻は顔全体の印象に大きく影響する部位のため、単に一部分だけでなく、全体のバランスを見ながら整える必要があります。
編集部
鼻整形の方法にはどういったものがあるのでしょうか?
パク・クァンミン先生
プロテーゼ(シリコンなどの人工挿入物)や自家軟骨を用いて鼻の高さと形を整える方法、鼻中隔延長(鼻中隔の軟骨を延長して鼻先の位置や向きを調整する施術)など、さまざまな方法があります。単独で行う場合もあれば、複数を組み合わせる場合もあり、患者さんごとに設計が異なります。
編集部
鼻整形を検討する際に、事前に確認すべき点はありますか?
パク・クァンミン先生
希望する見た目だけでなく、現時点での自身の鼻がどのような状態か把握する必要があります。そのうえで、どのような施術をするとどういった変化が期待できるのかを医師と共有しながら進めなければなりません。
どんな鼻整形が難しい? 高難易度になるケース
編集部
鼻整形の中でも、難易度が高い症例があるというのは本当ですか?
パク・クァンミン先生
本当です。鼻整形の難易度は、「もともとの皮膚の状態」や「軟骨の状態」、そして「デザインの希望」などによって大きく変わります。複数の条件が重なると、単純に形を整えるだけでは対応できず、構造を踏まえた施術が必要です。
編集部
「もともとの皮膚の状態」はどのように影響しますか?
パク・クァンミン先生
皮膚が厚い場合は外から変化が出にくく、薄い場合は内部の形が透けやすくなります。どちらの場合も仕上がりのコントロールが難しく、細かな調整が必要になるため、難易度に影響します。
編集部
続いて「軟骨の状態」による影響とは?
パク・クァンミン先生
例えば、鼻中隔の軟骨が不足している場合は、耳介軟骨(じかいなんこつ)や肋軟骨(ろくなんこつ)を採取して補う必要があります。どの部位からどのように使うかによって結果が変わるため、設計と技術の両方が求められます。
編集部
「デザインの希望」と難易度についても教えてください。
パク・クァンミン先生
例えば、過度に高くしたい、細くしたいといった希望は、構造的な安定性を損なう可能性があります。無理な設計は変形や呼吸機能障害のリスクにもつながるため、バランスを考えた判断が重要です。

